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「彼に敗戦の責任はない」2部チーム相手のFA杯敗退の中でも遠藤航の評価は概ね良好!「リバプールでMOMを選ぶなら…」

THE DIGEST編集部

2025.02.11

フル出場を果たした遠藤だったが、勝利に貢献できなかった。(C)Getty Images

 現地時間2月9日に行なわれたFAカップ4回戦で、リバプールはチャンピオンシップ所属のプリマス・アーガイルに0-1の敗北。通算9回目の同カップ優勝、そしてプレミアリーグ、チャンピオンズリーグ(CL)、カラバオカップと合わせての「4冠」の夢は早々に潰えた。


 敵地での一戦、53分にハーベイ・エリオットのハンドで与えたPKを決められて先制点を献上した「レッズ」は、ボールポゼッションで圧倒的に上回りながらも、最後までプリマスのゴールを破ることはできず、「ホームパーク」に詰めかけた1万6000人超の相手サポーターを大喜びさせることとなった。

 ここまでプレミアリーグ首位、CLリーグフェーズ首位通過、カラバオ杯決勝進出という素晴らしい成績を残し、いずれもタイトル獲得の可能性を残しているリバプールにとって、今季初めて敗退を喫したこの一戦、遠藤航は今季公式戦6戦目となる先発出場を果たし、中盤、最終ラインでのプレーでフル出場を果たしている。

 彼は90分間で、ボールタッチ128回(両チーム単独最多)、パス109回(成功98回)、ロングボール9回(成功3回)、タックル2回(成功2回)、シュートブロック1回、クリア7回、インターセプト3回、ボール奪取1回、ボールロスト1回、地上デュエル3回(勝利2回)、空中デュエル11回(勝利7回)というスタッツを記録した(データ専門サイト『FOTMOB』より)。

 プリマスが大いに称賛される一方で、メンバーを大幅に入れ替えて臨んだとはいえ、格下相手に失意の結末を迎えてしまったリバプールに対しては当然ながら厳しい見解が示され、英国公共放送『BBC』は「ルイス・ディアス、ディオゴ・ジョタ、フェデリコ・キエーザといった国際経験豊富な選手に加え、エリオット、遠藤、コンスタンティノス・ツィミカスら実力者が揃っていたが、誰も決定的な働きを見せられず、若手たちは敵意に満ちた環境で迷子のようになっていた」と伝えている。
 
 ただ、現地メディアの個別評価の記事では、最初は中盤の底、途中からCBとして奮闘した日本代表キャプテンに対して、概ね及第点以上の評価が下されている。日刊紙『Daily Express』は10点満点の採点で「6」を与え、「(11分の)ジョー・ゴメスの負傷によりCBへと回されたが、大半の時間でしっかり対応。スタメンの中では経験豊富な選手のひとりだったが、この日本代表選手に今回の敗戦の責任はない」と、ポジティブに綴った。

 リバプールの地元メディアでは、日刊紙『ECHO』が「ゴメスの負傷後にキャプテンとCBを務め、今回も静かに印象的なプレーを披露。誰にも失望を与えることはなかった」と評し、「7」の高採点を付与。一方、総合サイト『Liverpool World』の採点は「6」で、「前半は中盤と守備でいつも通り安定したプレーを見せ、後半は枠に向かったシュートを頭でクリアした」と、彼の働きを振り返っている。

 リバプールのクラブ専門サイト『THIS IS ANFIELD』は、「この試合でリバプールの選手に『マン・オブ・ザ・マッチ』の称号を与えるのは難しい課題だが、もし選ぶなら遠藤だろう。彼はチームにとって非常に優れたチームプレーヤーとなっており、日曜日も数少ない冷静さを示した選手のひとりだった。決して完璧なプレーとは言えないものの、中盤からCBへの移行をスムーズにこなした」と背番号3に賛辞を贈り、採点は「6」とした。

 最後に『LIVERPOOL.COM』も同採点で、寸評では「今日32歳の誕生日を迎えた彼は、中盤で先発出場し、その後CBへ移動。空中戦に強く、競り合いを恐れないプレースタイルの彼が得意とするタイプの試合だったが、本来ならもっと余裕を持ってプレーできたはずだ。ボール保持時の貢献は、相変わらず限定的だった」と、こちらはネガティブな点にも言及している。

構成●THE DIGEST編集部

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