中井卓大のキャリアに再び分岐点が訪れた。昨季はラージョ・マハダオンダ、今季はアモレビエタとレンタル生活が続いているが、今冬の移籍市場でラージョ・カンタブリア(4部)へ新天地を求めたのだ。
【動画】「魔法のような」三笘薫の衝撃弾!
ラージョ・カンタブリアはラシン・サンタンデールのリザーブチーム(Bチーム)に当たる。ラシンと言えば、2011-2012シーズンを最後に1部リーグから降格して以来、2部と3部を行ったり来たりしながら長い低迷期を経験しているが、スペインを代表する名門クラブのひとつだ。
その中井の加入を報じる記事で、地元メディア『ALERTA』は、「前所属のアモレビエタでは、加入当初こそ出番を得たが、その後は限定的だった。11試合に出場し、そのうち8試合に先発した」と説明している。実際、そのスタメン出場は開幕からの8試合で、加入の決め手となったフレン・ゲレーロ監督が10月末に解任されると出番が激減していた。
『ALERTA』はまた中井に対し「継続性の欠如は、彼のキャリアにおける最大の弱点の1つだ」と伝えている。同様の評価は、ラシンの専門サイト『Racinguismo.com』でもされており、「中盤が本職だが、短いキャリアの中で、アンカー、インサイドハーフ、トップ下、ウイング、FWと複数のポジションでプレーしている一方、継続性に欠けていたため、ほとんど何もプレーしていないのと同じ」というのが、中井のスペインにおける現在地と言える。 もっとも、前述の『Relevo』のインタビューで中井は、「(自分自身に関わりのある)ニュースなどは読まない。興味がないんだ。日本でも常にいろんな情報が出回っているようだけど、僕はただピッチの上で自分の力を証明したいだけ。サッカーを始めた頃から僕は僕のままで、楽しむ気持ちも変わっていない。だからそういったニュースを気に留めることはない」と述べ、こう続けた。
「自分のやるべきことをやるだけだ。プレッシャーを感じたことは一度もない。むしろ、注目されることで自信につながるし、パワーにもなる。ラージョ・マハダオンダでは多くのことを学んだ。練習環境はマドリーと同じというわけにはいかなかったけど、日本にいた時にプレーしていたクラブと比べると、とても充実していた。何よりも他のチームやチームメイトからたくさんのことを学ぶことができて感謝している。ラージョ・マハダオンダでの経験が僕を大きく成長させてくれた」などと、物事を前向きに捉える姿勢が印象的だった。
出場時間などの数字ばかりに目が行きがちだが、異国の地で逞しさを増しているのは言葉の端々から伺える。新天地でも熾烈な競争が続いていくことになるが、『ALERTA』はその展望について「本来のポジションは中盤だ。現在2部で上位につけるトップチームで練習しプレーする機会を得る可能性もある。なぜならラシンのホセ・アルベルト・ロペス監督は、ラージョ・カンタブリアの複数の選手をそのポジションで試してきたが、いずれも満足する結果を得られていないからだ」とまで言及している。
もちろんまずは適応し、残留争いに巻き込まれているチームの起爆剤になることが先決だ。言うまでもなくサッカー選手は試合に出てナンボだ。マドリー、ラージョ・マハダオンダ、アモレビエタでそれぞれ学んできたことを糧にした中井の新たな“継続性探し”の挑戦が始まった。
文●下村正幸
【動画】CL決勝Tプレーオフ第1レグ セルティック対バイエルンのハイライト
【動画】バルサ、敵地でセビージャを4-1と圧倒!
【動画】サントスがネイマール復帰動画を作成「#王子様が帰ってきた」
【動画】「魔法のような」三笘薫の衝撃弾!
ラージョ・カンタブリアはラシン・サンタンデールのリザーブチーム(Bチーム)に当たる。ラシンと言えば、2011-2012シーズンを最後に1部リーグから降格して以来、2部と3部を行ったり来たりしながら長い低迷期を経験しているが、スペインを代表する名門クラブのひとつだ。
その中井の加入を報じる記事で、地元メディア『ALERTA』は、「前所属のアモレビエタでは、加入当初こそ出番を得たが、その後は限定的だった。11試合に出場し、そのうち8試合に先発した」と説明している。実際、そのスタメン出場は開幕からの8試合で、加入の決め手となったフレン・ゲレーロ監督が10月末に解任されると出番が激減していた。
『ALERTA』はまた中井に対し「継続性の欠如は、彼のキャリアにおける最大の弱点の1つだ」と伝えている。同様の評価は、ラシンの専門サイト『Racinguismo.com』でもされており、「中盤が本職だが、短いキャリアの中で、アンカー、インサイドハーフ、トップ下、ウイング、FWと複数のポジションでプレーしている一方、継続性に欠けていたため、ほとんど何もプレーしていないのと同じ」というのが、中井のスペインにおける現在地と言える。 もっとも、前述の『Relevo』のインタビューで中井は、「(自分自身に関わりのある)ニュースなどは読まない。興味がないんだ。日本でも常にいろんな情報が出回っているようだけど、僕はただピッチの上で自分の力を証明したいだけ。サッカーを始めた頃から僕は僕のままで、楽しむ気持ちも変わっていない。だからそういったニュースを気に留めることはない」と述べ、こう続けた。
「自分のやるべきことをやるだけだ。プレッシャーを感じたことは一度もない。むしろ、注目されることで自信につながるし、パワーにもなる。ラージョ・マハダオンダでは多くのことを学んだ。練習環境はマドリーと同じというわけにはいかなかったけど、日本にいた時にプレーしていたクラブと比べると、とても充実していた。何よりも他のチームやチームメイトからたくさんのことを学ぶことができて感謝している。ラージョ・マハダオンダでの経験が僕を大きく成長させてくれた」などと、物事を前向きに捉える姿勢が印象的だった。
出場時間などの数字ばかりに目が行きがちだが、異国の地で逞しさを増しているのは言葉の端々から伺える。新天地でも熾烈な競争が続いていくことになるが、『ALERTA』はその展望について「本来のポジションは中盤だ。現在2部で上位につけるトップチームで練習しプレーする機会を得る可能性もある。なぜならラシンのホセ・アルベルト・ロペス監督は、ラージョ・カンタブリアの複数の選手をそのポジションで試してきたが、いずれも満足する結果を得られていないからだ」とまで言及している。
もちろんまずは適応し、残留争いに巻き込まれているチームの起爆剤になることが先決だ。言うまでもなくサッカー選手は試合に出てナンボだ。マドリー、ラージョ・マハダオンダ、アモレビエタでそれぞれ学んできたことを糧にした中井の新たな“継続性探し”の挑戦が始まった。
文●下村正幸
【動画】CL決勝Tプレーオフ第1レグ セルティック対バイエルンのハイライト
【動画】バルサ、敵地でセビージャを4-1と圧倒!
【動画】サントスがネイマール復帰動画を作成「#王子様が帰ってきた」
関連記事
- 「メッシやベルカンプと比較されるプレー」三笘薫の最高レベルの技術に現地メディアから絶賛の声が止まず!「ゴール・オブ・ザ・シーズン候補」
- 高校サッカーの超有名フレーズが再脚光! 三笘薫の神トラップに“反応”する日本人ファン続出「そんなんできひんやん、普通」
- 世界的観光地を本拠地とする“プロビンチャーレ”コモの野望――シティ、パリSGを上回る資産7.5兆円オーナーが目指す「サッカークラブの枠を大きく超えたビジネス」【現地発コラム】
- 「今節屈指のゴールだ!」久保建英、自画自賛の鮮烈ミドル弾にスペイン各紙で賛辞止まず「他の選手とは一線を画す存在」
- 「セルティックに希望をもたらした」 CLバイエルン戦で追撃ゴールの前田大然を英メディアは軒並み最高評価!「スコットランド王者の闘志を象徴」