スペイン紙『スポルト』が久保建英のパーソナリティに焦点を当て、「最新バージョンの自然体のスター」と題した特集を組んでいる。
【動画】三笘薫が衝撃のプレー「後ろ向きのボールめっちゃトラップするもん」
記事が配信されたのは、ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント・プレーオフ第1レグのミッティラン戦(レアル・ソシエダが2-1で先勝)でゴラッソを叩き込んだ翌日だったが、「ピッチ上の疑いようのない才能以上に興味深い点がある」と久保のパーソナリティ論を展開している。中でも強調されているのが、「発言するたびに、必ず何か見出しを飾ることができる語録を提供してくれる。ここで間違ってはいけないのは、物議を醸すこととは全く異なることだ。クボは単に自分の個性を隠さないトッププレーヤーなのだ。良くも悪くも、周りが言ってほしいことではなく、思ったことをそのまま口に出す」という前向きでストレートな発言だ。
例として、レアレ・アレーナで古巣ヘタフェに0-3で敗れた直後の「僕たちは恥ずかしい試合をした」、高額オファーを受けたサウジアラビアを断じた「僕は良いサッカーが好きであって、高額なサッカーが好きなわけじゃない」、新加入のキリアン・エムバペの融合がなかなか進まなかったシーズン序盤のレアル・マドリーを評価した「(ヴィニシウス・ジュニオールとロドリゴを加えた)前線の3人は同じポジションで重なることがある。それが、彼らがベストのパフォーマンスを発揮していないことに繋がっているかもしれない」、売り出し中のホン・アランブルに関する「あまり活躍しすぎるのも考えものだ。彼の契約解除金がそれほど高く設定されていないので、引き抜かれる可能性が高くなる」といった発言を挙げている。
スペインの記者は忖度なしに質問してくる。自ずと選手は身構え、それがあらかじめ口にすることを決めていたかのような紋切り型のコメントに終始する結果になっている。そんななか、久保は「スタンドプレーに走りすぎ」と一部で揶揄されてもチャレンジし続けるピッチ上での態度同様に、マイクを向けられても、まるで動じることがない。チームメイトのブライス・メンデスはそんな久保について「見たまんまだよ。天真爛漫を絵に描いたような性格だ。どんな時も、どんな状況でも思ったことをそのまま口に出す」と評している。
最近も、マドリーと対戦することになったコパ・デル・レイの準決勝に向けて、「サンティアゴ・ベルナベウでマドリー相手に得点できたら、いつも通りクレイジーな気分になるだろう」という発言が話題を集めた。確かに古巣相手にゴールを決めた際に敬意を表して祝わないことはよくあることで、現に久保もマジョルカ戦で同じことをしている。つまりマドリディスタの心証を悪くしかねない発言だが、気にしているそぶりは見られない。
しかも久保が特別なのは、その愛されキャラで、そうした発言が許容されていること。それは『スポルト』が解説している通りだ。フリーのジャーナリストのアルベル・ブラジャ氏は「タケほど誠実で真っすぐな人間性が前面に出ている選手はそうはいない。彼の話を聞くのはいつも楽しい」と賞賛する。
プレーだけでなく、言葉でも自然体で惹きつける希少価値の高いスター、それが久保だ。
文●下村正幸
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しかも久保が特別なのは、その愛されキャラで、そうした発言が許容されていること。それは『スポルト』が解説している通りだ。フリーのジャーナリストのアルベル・ブラジャ氏は「タケほど誠実で真っすぐな人間性が前面に出ている選手はそうはいない。彼の話を聞くのはいつも楽しい」と賞賛する。
プレーだけでなく、言葉でも自然体で惹きつける希少価値の高いスター、それが久保だ。
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