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海外サッカー

「チームの成長を妨げる存在」ユベントス監督を解任となったモッタに現地紙が厳しい見解! 名将カペッロは後任トゥードルに「秩序の回復」を要求

THE DIGEST編集部

2025.03.27

残り9試合の時点でユベントスの監督に就いたトゥードル。CLの出場権をチームにもたらせるか。(C)Getty Images

残り9試合の時点でユベントスの監督に就いたトゥードル。CLの出場権をチームにもたらせるか。(C)Getty Images

 ユベントスは3月23日にチアゴ・モッタ監督を解任したことを発表し、後任には同クラブのOBであるイゴール・トゥードルを招聘している。
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 ボローニャでは就任時に降格圏内にいたチームを立て直し、昨季はクラブ史上初となるチャンピオンズリーグ(CL)出場権をもたらすなど輝かしい実績を築いたことで、今季“栄転”を果たしたモッタだったが、セリエAでは29節終了時点で5位に沈んでおり、CLでも16強入りを逃すなど成績は振るわず。今月9日のアタランタ戦では、58年ぶりにホームゲームで4点差以上での敗北(0-4)を喫するなど、象徴的な大失態を演じており、ついに審判は下された。

 イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は、モッタの失敗の主要因として「選手との関係悪化」を挙げ、「最も問題となったのは、昨年12月にキャプテンのダニーロの放出を求めたことだ。夏の時点で両者の関係は悪化しており、このブラジル人選手は構想外扱いされた。ダニーロはチームのために尽くしたが、指揮官との対話はほとんどなく、チームを追われ(フラメンゴへ移籍)、これにより、チーム内には不満が残った」と綴っている。
 
 ニコロ・ファジョーリ(今冬にフィオレンティーナにレンタル移籍)との関係も悪かったモッタ。同メディアは「選手たちに冷たく、機械的なチーム作りを行なったことで、厳しい状況の中で団結力は失われていった」と指摘したが、問題は競技面にも存在し、「固定メンバーを決めず、キャプテンも試合ごとに変えるなど、一貫性に欠けた采配が問題視された」と伝えた。

 スポーツディレクターのクリスティアーノ・ジュントリは、来季スクデット争いを展開する上で3~4人の補強で足りると考えていたものの、モッタは現在のチームが力を出し切っており、この陣容ではトップ争いはできないと主張。この考えの違いが決定的となり、最終的にモッタはチームの成長を妨げる存在であると判断され、クラブは監督交代を決断したのだという。

 首脳陣は当初、この時期に解任に踏み切る意思はなかったものの、モッタの説得力のない回答により、ジュントリSDが「君を選んだことを恥じている」と厳しい言葉を浴びせたことも報じられており、両者は電撃的に“離婚”。ユベントスにとって、シーズン途中での監督退任は長いクラブの歴史において、10回目のケースだと同メディアは報じた。
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