3月20日、日本代表が鎌田大地と久保建英のゴールでバーレーンを2-0で下し、“世界最速”で北中米ワールドカップ(W杯)本大会行きを決めた。各国のメディアも、その点を強調して報じているが、注目する選手はやはり自分たちのリーグでプレーする選手だ。
【動画】ブラジルが宿敵アルゼンチンにまさかの大敗...
スペイン・セビージャの地元紙『エスタディオ・デポルティボ』は、もちろん久保建英にクローズアップ。「日本はクボの素晴らしいパフォーマンスのおかげで勝利を手にした。ソシエダのMFは、1ゴール1アシストを記録し、チームの中で最も際立った活躍を見せた」と評価。同紙はさらにソシエダに比べて自由度の高い環境を得て、全2得点に絡む働きだったことを強調。「イマノル・アルグアシル監督が率いるソシエダでは、クボは常に外に張り出してプレーしているが、バーレーン戦では、3-4-2-1システムにおいて事実上メディアプンタのように中央に寄り、自由に動き回りながらアタッキングサードで躍動した。4-3-3システムの右ウイングに役割が固定化されているソシエダとは対照的だった」と分析している。久保に焦点を当てているのは『AS』紙も同様で、「指揮官のモリヤスは、クボを中心に据えて、バランスが良く、完成度の高いチームを作り上げた」と論じている。
一方、フランスメディアが注目したのがスタッド・ランスに所属する伊東純也だ。『Actuafoot』は「イトウは、間違いなく日本代表で最も影響力のある選手の一人だ。バーレーン戦における彼の決定的なパス(2点目)は、チームの予選突破に貢献しただけでなく、彼の並外れた才能を際立たせた。彼の特長はスピードと視野の広さにあり、日本代表においても欠かせない選手となっている。イトウは、チャンスメイクに長け、日本の攻撃を常に決定的なものにしている」と解説している。
最速での切符の獲得とともに海外メディアが注目したのが、W杯優勝を目標に掲げた森保監督の発言だ。米国のポータルサイト『Archyde』でのインタビューで、海外サッカーに精通するアナリストのアニャ・シャルマ氏はその点について聞かれると、「大胆な目標であることは間違いない。日本は国際レベルで着実に力を付けており、バーレーン戦でも、技術力の高さと戦術的ディシプリンを示した。しかし本大会では、さらにプラスアルファで大きなプレッシャーがかかる中、高いレベルのパフォーマンスをコンスタントに発揮するタフさが求められる。日本は成功への道のりを歩んでいるが、その取り組みには長い時間を要する」と回答。具体的な課題としては、「厳しい局面を乗り越えられるフィジカル、柔軟に対戦相手に対応する戦術的多様性、プレッシャーに打ち勝つ精神力」の3点のレベルアップを挙げている。
海外でも、日本代表が成長を遂げていることは広く認識されている。それをさらに力強く印象付けた、今回のW杯“一番乗り”だった。
文●下村正幸
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スペイン・セビージャの地元紙『エスタディオ・デポルティボ』は、もちろん久保建英にクローズアップ。「日本はクボの素晴らしいパフォーマンスのおかげで勝利を手にした。ソシエダのMFは、1ゴール1アシストを記録し、チームの中で最も際立った活躍を見せた」と評価。同紙はさらにソシエダに比べて自由度の高い環境を得て、全2得点に絡む働きだったことを強調。「イマノル・アルグアシル監督が率いるソシエダでは、クボは常に外に張り出してプレーしているが、バーレーン戦では、3-4-2-1システムにおいて事実上メディアプンタのように中央に寄り、自由に動き回りながらアタッキングサードで躍動した。4-3-3システムの右ウイングに役割が固定化されているソシエダとは対照的だった」と分析している。久保に焦点を当てているのは『AS』紙も同様で、「指揮官のモリヤスは、クボを中心に据えて、バランスが良く、完成度の高いチームを作り上げた」と論じている。
一方、フランスメディアが注目したのがスタッド・ランスに所属する伊東純也だ。『Actuafoot』は「イトウは、間違いなく日本代表で最も影響力のある選手の一人だ。バーレーン戦における彼の決定的なパス(2点目)は、チームの予選突破に貢献しただけでなく、彼の並外れた才能を際立たせた。彼の特長はスピードと視野の広さにあり、日本代表においても欠かせない選手となっている。イトウは、チャンスメイクに長け、日本の攻撃を常に決定的なものにしている」と解説している。
最速での切符の獲得とともに海外メディアが注目したのが、W杯優勝を目標に掲げた森保監督の発言だ。米国のポータルサイト『Archyde』でのインタビューで、海外サッカーに精通するアナリストのアニャ・シャルマ氏はその点について聞かれると、「大胆な目標であることは間違いない。日本は国際レベルで着実に力を付けており、バーレーン戦でも、技術力の高さと戦術的ディシプリンを示した。しかし本大会では、さらにプラスアルファで大きなプレッシャーがかかる中、高いレベルのパフォーマンスをコンスタントに発揮するタフさが求められる。日本は成功への道のりを歩んでいるが、その取り組みには長い時間を要する」と回答。具体的な課題としては、「厳しい局面を乗り越えられるフィジカル、柔軟に対戦相手に対応する戦術的多様性、プレッシャーに打ち勝つ精神力」の3点のレベルアップを挙げている。
海外でも、日本代表が成長を遂げていることは広く認識されている。それをさらに力強く印象付けた、今回のW杯“一番乗り”だった。
文●下村正幸
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