海外サッカー

古巣との対決で久保建英が見せた前半のプレーに現地メディアは「全決定機を演出」「スーパープレーヤー」と賛辞! 対して鳴りを潜めた後半は…

THE DIGEST編集部

2025.04.22

古巣ビジャレアルとの試合にスタメン出場した久保。(C)Getty Images

 現地時間4月20日に行なわれたラ・リーガ第32節、レアル・ソシエダがビジャレアルと2-2で引き分けた一戦で、久保建英はスタメンとして85分間プレーした。

【動画】三笘薫、今季公式戦9点目!ブレントフォード戦ハイライト(三笘の登場は2:11あたり)

 彼にとって古巣との対決となったアウェーマッチは、先制を許したソシエダが、PKと相手GKのミスからミケル・オジャルサバルの2ゴールで逆転するも、60分に追いつかれ、その後、3度ゴールネットを揺らされて、その都度無効の判定に救われるという形で勝点1を拾っている。

 定位置の右ウィングとしてプレーした久保は、39回のボールタッチでシュートはなし、パス25回(成功20回)、チャンスメイク1回、ドリブル2回(成功1回)、タックル2回(成功1回)、クリア1回、インターセプト1回、ボール奪取2回、地上デュエル7回(勝利5回)、空中デュエル1回(勝利なし)、ファウル1回、被ファウル2回というスタッツを記録した(データ専門サイト『FOTMOB』より)。

 厳しいマークを受ける試合となったが、前半の終わりには右サイドでマーカーとの1対1からグラウンダーのクロスを入れると、ニアでルカ・スチッチがダイレクトで合わせるという決定機が生まれ(相手GKがブロック)、クラブはSNSで「前半最後のチャンスで2点目を決めるところだった!」と投稿。また公式サイトでも、「久保の鋭いクロスがゴールに入りそうになったが、惜しくもクロスバーに弾かれた」と、28分のプレーにも言及している。

 後者の好機については、マドリードのスポーツ紙『MARCA』も注目し、「久保の美しいクロスが決まりそうになったが、GKルイス・ジュニオールがギリギリでボールに触れたことで、ボールはゴールネットではなく、クロスバーに当たってしまった」と綴り、3点満点の採点では「2」の高評価を下した。
 
 同採点とした『as』紙も、「オジャルサバルがPKを決めて試合の流れが変わると、ラ・レアルは自信を取り戻し、久保が放った山なりのクロスはバーを直撃。前半終了間際にも、スチッチが久保のラストパスを受けて逆転するチャンスを迎えた」と、彼の決定的な働きを報じている。

 また、前半のライブ実況の記事では、「久保はホームチームにとって最も危険な存在だ」「この日本人選手は、アウェーチームの全ての決定機を演出。彼らしい圧巻のドリブル突破を見せた他、バー直撃のクロスも放った。まさにスーパープレーヤーだ」と再三彼へ賛辞を贈った。

 さらに個別評価でも、同メディアはこの背番号14について「前半のソシエダにおいて、最も危険な存在だった。後半はチーム全体が後ろに下がったことで、彼にとってはやりづらくなった。スーパーゴールになりそうなシュート(クロス)を放ち、スチッチには素晴らしい決定的なパスも供給した」と、ポジティブに総括している。

 対してバルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、久保のプレーを「波があった」と厳しめに評し、「前半は相手SBが空けたスペースを上手く突いて、危険な場面を創り出した。しかし後半に入ってチームのシステムが変わると、彼のパフォーマンスは悪化した」と寸評を記述。日刊紙『El Pais』も、「前半のソシエダで最も輝いていた久保は、後半になると存在感が薄れてしまった」と、同様の見解を示した。

 そしてソシエダの地元バスク・ギプスコアの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』は、10点満点の採点でオジャルサバルに次ぐチーム2番目となる「6」の及第点を日本人アタッカーに与え、寸評では「さすがのクオリティーで3つの天才的なプレーを披露したが、試合に関与しない時間が長すぎた」と、良い点と悪い点の両方を挙げている。

構成●THE DIGEST編集部

【記事】アーセナル、パリSGが有力候補!? ついに4強が出揃ったCLを各国メディアが展望! 伊紙はバルサと対峙のインテルに絶大な信頼

【動画】CLで強さを見せつけるパリSGとバルサ

【動画】アーセナル、マドリーに連勝でベスト4へ! CL準々決勝第2レグハイライト