リバプールはプレミアリーグ第34節、トッテナムを５-１で下し、４試合を残して2019-2020シーズン以来の優勝を決めた。

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　プレミアリーグでは２回目、イングランドのトップリーグということではマンチェスター・ユナイテッドに並ぶ最多20回目の頂点に立った「レッズ」。そして指揮官として、この栄誉をもたらしたのが、今季就任したばかりのオランダ人監督、アルネ・スロットだった。

　リバプールの地元日刊紙『ECHO』は、「スロットは、伝説的なルイス・ファン・ハール、フース・ヒディンク、エリク・テン・ハフを含む10人のオランダ人指揮官が果たせなかったプレミアリーグ制覇を成し遂げた」と綴ったが、彼の偉業はそれだけに止まらない。
  「彼はリバプールで歴代10人目のリーグ制覇監督となったが、１年目でタイトルを手にしたのは、マット・マクイーン、ジョー・フェイガン、ケニー・ダルグリッシュに続く４人目だ。しかし前の３人は就任前に、リバプールで選手またはコーチとしてすでに成功を収め、クラブと深い関係を持った上で監督に就任していた。対してスロットは、未知の世界に足を踏み入れたようなものだった。しかもユルゲン・クロップという、９年間で数々のタイトルを獲得した偉大な監督の後任という、重圧の下でのスタートだった」

「このような背景を踏まえると、今回のリバプールのプレミアリーグ制覇は、さらに価値あるものとなる。なにせ、12年前にアレックス・ファーガソンの時代が終わって以降のマンチェスター・ユナイテッドの苦戦ぶりは広く知られており、アーセナルも、アーセン・ヴェンゲル退任後に一時期迷走していた」

　さらに同メディアは、プレミアリーグでの初年度優勝監督としては、スロットがジョゼ・モウリーニョ、カルロ・アンチェロッティ、マヌエル・ペジェグリーニ、アントニオ・コンテに次ぐ５人目であることをも伝え、ここでも他の４人は就任前から十分な知名度と国内外での実績を誇っていたという点で、この46歳の指揮官が厳しい環境からのスタートを余儀なくされたことを指摘している。