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CL決勝でのインテルに悪影響を与えた? インザーギ前監督の決断に「プロのやることではない」とOBが批判…伊紙は「モウリーニョ」との好対照ぶりを強調

THE DIGEST編集部

2025.06.19

アル・ヒラルの新監督に就任したシモーネ・インザーギ。(C)Getty Images

アル・ヒラルの新監督に就任したシモーネ・インザーギ。(C)Getty Images

 アル・ヒラル(サウジアラビア)のエステベ・カルサダCEOが英国公共放送『BBC』で、シモーネ・インザーギの監督就任について「チャンピオンズリーグ(CL)決勝の前には、すでに全てが決まっていた。ただ彼からは、インテルへの配慮として『正式なサインは決勝が終わるまで待ってほしい』と頼まれた」と明かしたことが、大きな物議を醸している。

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 2022-23シーズンに続いて今シーズンも欧州制覇に王手をかけるなど、21年にインテルに到来して以来、指揮官として素晴らしい実績を築いてきたインザーギ。しかし2度目のCL決勝でパリ・サンジェルマン相手に衝撃的な0-5の大敗を喫し、その後はインテルとの契約延長には応じず、間もなくしてかねてから報じられていたサウジ行きを正式に発表した。

 この件についてカルサダCEOは、「急な話に見えたかもしれないが、実際には長期間にわたる準備の結果だ。しかしシモーネは、非常に重要な試合(CL決勝)を控えていたこともあり、『決勝までは全てを一時停止してほしい』と頼んできた。彼の中ではすでに決断は下されていたが、インテルへの敬意を示すための申し出だった。それは、極めて正当なことだった」と語っている。
 
 このニュースを受けて、インテルの会長であるジュゼッペ・マロッタは、「噂や否定、他人の行動を追いかける気はない。それぞれが自分のやったことを分かっている。ひとつのサイクルは終わった。インザーギにはこれまでの貢献に感謝しているが、今は新たなサイクルを始め、そこに集中すべきだ。インテルの歴史は、個人に左右されず、これからも続いていく。我々は新監督の(クリスティアン・)キブに非常に満足している」と語るに止めた。

 しかし、これを報じたスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は、これを重大な問題と捉え、インザーギの大一番を前にしての去就問題がCL決勝でのインテルのパフォーマンスにどれだけの影響を与えたのかに注目。「インテルの選手たちはどの程度、この件を知っていたのか? そのせいで、どれほど注意が散漫になったのか? キャリアの中でも最重要な試合を前にして、雑念が入り込んでいたのではないか?」との疑問を綴っている。

 そして、「ここで強調したいのは『モラル』の問題ではない。インザーギが金銭的に非常に魅力的なオファーを受けて、それを検討・受諾したこと自体を責めているのではない。問題なのは、彼がそれをどうやってマネジメントしたか、という点にある」と主張した上で、過去のエピソードを取り上げ、その好対照ぶりを強調した。
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