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海外サッカー

「相変わらず野暮ったくて遅い」アル・ヒラルとドロー決着のマドリーをバルセロナ紙が酷評!「サッカーのやり方もわかっていない」【クラブW杯】

THE DIGEST編集部

2025.06.20

アル・ヒラル(左)とレアル・マドリーの一戦は、互いに譲らず1対1の引き分けに終わった。(C) Getty Images

アル・ヒラル(左)とレアル・マドリーの一戦は、互いに譲らず1対1の引き分けに終わった。(C) Getty Images

 現地時間6月18日に行なわれたFIFAクラブ・ワールドカップのグループステージ第1節で、レアル・マドリーとサウジアラビアのアル・ヒラルの一戦は1-1の引き分けに終わっている。

 マイアミでの一戦、今大会の優勝候補の一角でもあるマドリーは34分にロドリゴのラストパスをゴンサロ・ガルシアがダイレクトで合わせて先制点を奪ったが、その7分後にPKを献上し、ルベン・ネベスに決められて追いつかれる。後半アディショナルタイムには逆にPKを獲得したが、フェデリコ・バルベルデのシュートはGKボノに止められ、劇的勝利のチャンスを逸することとなった。

【動画】アル・ヒラルGKブヌの再三のビッグセーブでマドリーは初戦ドロー
 レバークーゼンでの成功の後に古巣に招聘されたシャビ・アロンソ監督は、初陣を振り返って「結果は残念だ。とくに後半は良かっただけに、勝てなかったのは悔しい。前半の出来は正直のところ気に入らなかったが、今後改善すべき点を明確にするには良い材料になった」と、収穫はあったことを強調。「まずは間違いを重ね、それを修正していく必要がある。全ては時間と繰り返しが必要だ。それでようやく浸透してくるものだから」と語っている。

 マドリードのスポーツ紙『MARCA』は、「わずか4回の練習でマドリーを完璧なチームにするのは、どんなに優秀な監督でも不可能だ」として、勝利を逃した初陣だけで新指揮官やチームを評価することは避けたが、「改善の兆しはあったが、X・アロンソの前にある課題は、あまりにも多い」と指摘。「落ち着いて、辛抱強く待とう。この大会での優勝を望む声もあるが、現時点ではるかに完成度の高いチームが他にある」とも訴えた。

 同メディアは、この試合での注目点として「キリアン・エムバペが不在で、G・ガルシアが先発して、得点力だけでなく、多くのものを持っていることを証明した。これはカルロ・アンチェロッティ体制では考えられなかったことだ。X・アロンソ監督は、選手を名前で優遇することはなさそうだ。G・ガルシアがフル出場する一方で、ヴィニシウス・ジュニオールとジュード・ベリンガムは不調のため途中交代。代わりに入ったのはカンテラ出身のビクトル・ムニョスと、今夏で退団するルカ・モドリッチだった」と綴っている。

 また新戦力にも言及した。リバプールから加入したイングランド代表のトレント・アレクサンダー=アーノルドについて、「サイドに張りつくのではなく、中央に入って攻撃を組み立てる“偽SB”として起用され、ロドリゴがサイドアタッカーの役割を担った。そこには指揮官の、サイドの渋滞を避けたい意図がある。パス精度とキックの上手さは光ったが、まだ完全な適応には時間がかかりそうだ」との見解を示した。

 そして、大健闘の末に勝点1を分け合うことになったアル・ヒラルに対しては、「彼らは試合開始直後から優勢だった。ブラジル人の両ウイングを活かし、高い位置からのプレスでマドリーを上回った。ネベス、セルゲイ・ミリンビッチ=サビッチ、カリドゥ・クリバリ、レナン・ロディ、ジョアン・カンセロ、ボノといった欧州のトップレベルで経験を積んだ選手が揃っており、バランスの取れたチームとして機能している」と賛辞を贈った。
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