サンプドリアが奇跡のセリエB残留を成し遂げた。
現地6月22日、セリエB残留を賭けたサレルニターナとのプレーオフ第2戦が敵地アレキで行なわれ、サンプドリアのセリエB残留が決定した。ホームでの残留プレーオフ第1戦を2-0で制していたサンプドリアが、第2戦ではFWマッシモ・コーダとMFマッシモ・シビッリの得点で2点をリードした。
すると後半に入ってサレルニターナのサポーターが発煙筒や爆竹、スタンドの椅子をグラウンドに投げ入れたため、試合は一時中断。その後に再開されたものの、収まらないサレルニターナのゴール裏から継続して物が投げ入れられ、機動隊が介入する事態となった。あらためて試合は中断し、65分の時点で両選手はロッカーに下がった。15分後に両チームはピッチに戻ったが、それでも爆竹が鳴り響いたため審判団は安全上の観点から続行不可能と判断して没収試合に。記録上、第2戦は3-0でサンプドリアの勝利となった。
サンプドリアにとっては奇跡の残留だった。レギュラーシーズンを自動降格圏の18位で終え、クラブ史上初のセリエC降格が決まった後、15位で残留を決めていたブレシアの債務不履行が発覚。勝点4を剥奪されたブレシアが18位に、18位のサンプドリアは順位がひとつ繰り上がって17位となり、16位のサレルニターナと残留プレーオフを戦うこととなった。
残留プレーオフを制してクラブ史上初のセリエC降格を免れたサンプドリアに対し、サレルニターナは2023-24シーズンのB降格から2シーズン続けての降格となった。6月15日に行なわれた第1戦を0-2で落とした後、敵地ジェノバから地元サレルノに戻る際の飛行機内での食事が原因で、選手とスタッフ計21人に食中毒が発生。元々、6月20日に行なわれる予定だった第2戦が22日に延期となった。
【動画】セリエB残留プレーオフ第2戦の映像
迎えた第2戦では、ペナルティーエリア内で受けたタックルがPK判定にならず、CKからジャン・マルコ・フェラーリが押し込んだゴールは、直前のプレーにハンドがあったため取り消しに。そんな判定が続いた後に2点を決められるなど、不運に見舞われた格好だ。
伊紙『Tuttosport』紙は「途中就任のアルベリコ・エバーニに率いられたサンプドリアが、セリエC降格の悪夢から抜け出し、B残留という大きな成果を手にした。ジェノバはお祭り騒ぎ、サレルノは地獄」と伝え、『Gazzetta dello Sport』紙は「サレルニターナは痛恨の2年連続の降格を余儀なくされた」として、食中毒や第2戦でのプレーや中断した出来事を記載。「最終的には暴動が試合を支配。中断されたあとに再開することはなかった」と報じた。
サレルニターナの地元紙『Salerno Today』は、「2年連続の降格。グラナータ(クラブの愛称)はクラブ史上最もひどい1ページを書き上げた。発煙筒、爆竹、引きちぎられた座席、警備員への平手打ち。あまりにも多くの悲しみだけが残された」と嘆いた。
構成●THE DIGEST編集部
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現地6月22日、セリエB残留を賭けたサレルニターナとのプレーオフ第2戦が敵地アレキで行なわれ、サンプドリアのセリエB残留が決定した。ホームでの残留プレーオフ第1戦を2-0で制していたサンプドリアが、第2戦ではFWマッシモ・コーダとMFマッシモ・シビッリの得点で2点をリードした。
すると後半に入ってサレルニターナのサポーターが発煙筒や爆竹、スタンドの椅子をグラウンドに投げ入れたため、試合は一時中断。その後に再開されたものの、収まらないサレルニターナのゴール裏から継続して物が投げ入れられ、機動隊が介入する事態となった。あらためて試合は中断し、65分の時点で両選手はロッカーに下がった。15分後に両チームはピッチに戻ったが、それでも爆竹が鳴り響いたため審判団は安全上の観点から続行不可能と判断して没収試合に。記録上、第2戦は3-0でサンプドリアの勝利となった。
サンプドリアにとっては奇跡の残留だった。レギュラーシーズンを自動降格圏の18位で終え、クラブ史上初のセリエC降格が決まった後、15位で残留を決めていたブレシアの債務不履行が発覚。勝点4を剥奪されたブレシアが18位に、18位のサンプドリアは順位がひとつ繰り上がって17位となり、16位のサレルニターナと残留プレーオフを戦うこととなった。
残留プレーオフを制してクラブ史上初のセリエC降格を免れたサンプドリアに対し、サレルニターナは2023-24シーズンのB降格から2シーズン続けての降格となった。6月15日に行なわれた第1戦を0-2で落とした後、敵地ジェノバから地元サレルノに戻る際の飛行機内での食事が原因で、選手とスタッフ計21人に食中毒が発生。元々、6月20日に行なわれる予定だった第2戦が22日に延期となった。
【動画】セリエB残留プレーオフ第2戦の映像
迎えた第2戦では、ペナルティーエリア内で受けたタックルがPK判定にならず、CKからジャン・マルコ・フェラーリが押し込んだゴールは、直前のプレーにハンドがあったため取り消しに。そんな判定が続いた後に2点を決められるなど、不運に見舞われた格好だ。
伊紙『Tuttosport』紙は「途中就任のアルベリコ・エバーニに率いられたサンプドリアが、セリエC降格の悪夢から抜け出し、B残留という大きな成果を手にした。ジェノバはお祭り騒ぎ、サレルノは地獄」と伝え、『Gazzetta dello Sport』紙は「サレルニターナは痛恨の2年連続の降格を余儀なくされた」として、食中毒や第2戦でのプレーや中断した出来事を記載。「最終的には暴動が試合を支配。中断されたあとに再開することはなかった」と報じた。
サレルニターナの地元紙『Salerno Today』は、「2年連続の降格。グラナータ(クラブの愛称)はクラブ史上最もひどい1ページを書き上げた。発煙筒、爆竹、引きちぎられた座席、警備員への平手打ち。あまりにも多くの悲しみだけが残された」と嘆いた。
構成●THE DIGEST編集部
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