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海外サッカー

「SF小説のように時間を超えてきた男――」三浦カズが達成した58歳130日での先発出場に各国メディアが注目! しかしウクライナにさらなる年上の現役MFが…

THE DIGEST編集部

2025.07.08

58歳のカズが、また新たな記録を築いた(写真は24年12月、南雄太引退試合)。(C)Getty Images

58歳のカズが、また新たな記録を築いた(写真は24年12月、南雄太引退試合)。(C)Getty Images

 アトレチコ鈴鹿の三浦知良は7月6日に行なわれた日本フットボールリーグ(JFL)第15節のヴィアティン三重戦(3-3)で今季初の先発出場を果たし、自身が持つ最年長出場記録を58歳130日に更新した。

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「三浦知良選手プロ40周年特別記念試合」と銘打たれた同県対決で、今季6度目のメンバー入り、そして2度目の出場を果たした「カズ」は、キャプテンマークを腕に巻いてプレーし、4917人の観衆の前でスルーパスによるチャンス演出などの見せ場も創って前半でベンチに退いている。

 この驚異的な記録更新に対しては、国外のメディアも注目し、スペインのスポーツ紙『MARCA』は「世界サッカー界の“記録男”が、その伝説をさらに塗り替え続けている。カズは日曜日、プロサッカー選手として40シーズン目の節目を迎え、日本の4部リーグにあたるリーグで前半45分間プレー。彼は6月15日にYSCC横浜戦(12節)で8分間プレーしていたが、クラブはこの『節目』を祝うため、ホームゲームでのスタメンという形でカズを称えた」と伝えた。
 
 また同メディアは、試合後の「プロアスリートが40シーズンを祝うなんて珍しいことだと思います。本当に運が良く、感謝の気持ちでいっぱいです。こうして今もプレーできるのは、仲間たちの支えがあるからだと、試合前にチームメイトにも話しました」「モチベーションの源は、今日のように仲間たちと一緒にプレーするためにベストを尽くすこと。毎日練習を続けて、自分の年齢でも向上しようと努力するのは簡単ではないが、それが僕を突き動かしています」との彼のコメントを紹介している。

 スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』のイタリア版は、1967年に静岡県で生まれ、1986年にブラジルでプロデビューしたカズのキャリアを、「“キング・カズ”をZ世代に紹介」と題した記事で、「彼は人類が月に到達する前、ウッドストック・フェスティバルの前に生まれ、ペレが所属していたサントスでプレーを始めた。今や58歳となった彼は、日本の4部リーグでプレーを続けており、4つの大陸で試合に出場した唯一のサッカー選手である」と綴り、以下のように続けた。

「まるでH・G・ウェルズのSF小説のように時間を超えてきた男――。1993年にサン・シーロで『クリスマス・スターズ』の一員としてミランとのチャリティーマッチに参加し、(1994-95シーズンに)ジェノアではダービーでのゴールで伝説を刻み、FIFAのサッカーゲームには1996年から2022年まで登場(全27作!)、そしてギネス記録にも2度登録された」
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