今夏の欧州移籍市場でも、資金力に長けたプレミアリーグ勢が“猛威”を振るい、すでにリバプールは連覇に向けての戦力補強としてレバークーゼンからフロリアン・ヴィルツを獲得するのに、1億2500万ユーロ(約215億円)という莫大な移籍金を費やしている。
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このドイツ代表MFに続くのは、マテウス・クーニャ(ウォルバーハンプトン→マンチェスター・ユナイテッド/7420万ユーロ=約128億円)、マルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ→アーセナル/7000万ユーロ=約120億円)、ジェイミー・バイノー=ギッテンス(ドルトムント→チェルシー/6430万ユーロ=約111億円)、ジョアン・ペドロ(ブライトン→チェルシー/6370万ユーロ=約110億円)。いずれもプレミアリーグでの移籍案件である。
1992-93シーズンに同リーグが誕生した時から、テレビ放映権料によって各クラブの財政を潤して欧州のクラブシーンをリードするようになり、今や2部リーグ(チャンピオンシップ)のクラブですら他国トップリーグのクラブを上回る資金力を有するようになったイングランド・サッカー界は、今や移籍市場における不動の主役である。
同国のサッカー専門サイト『GIVEMESPORT』は、プレミアリーグのリッチな歴史を振り返る上で、1992年から現在までの各クラブの戦力補強における支出の総額を算出し、そのトップ10(記事では20位まで)を以下のように発表している(ドイツの移籍専門サイト『Transfermarkt』よりデータを引用)。
1位:チェルシー(33億8000万ポンド=約6726億円)
2位:マンチェスター・シティ(26億5000万ポンド=約5274億円)
3位:マンチェスター・ユナイテッド(24億4000万ポンド=約4856億円)
4位:リバプール(18億7000万ポンド=約3721億円)
5位:トッテナム(18億7000万ポンド)
6位:アーセナル(17億4000万ポンド=約3463億円)
7位:ニューカッスル(13億ポンド=約2587億円)
8位:アストン・ビラ(12億8000万ポンド=約2547億円)
9位:ウェストハム(12億3000万ポンド=約2448億円)
10位:エバートン(10億9000万ポンド=約2169億円)
リーグ創設以来、長く盟主として君臨してきたマンU、その後を受けた同じ街のライバルであるマンCを抑えてトップに立ったのはチェルシーだが、1990年代にはすでに世界中の名手を多く呼び寄せ、2003年にロシアの石油王ロマン・アブラモビッチがオーナーに就任してからは、「金満クラブ」の代名詞的な存在として、しばしば驚きの補強を展開していた。それは2022年に所有権を得たトッド・ベーリー現オーナーの下でさらに拍車がかけられていることから、このランキングに驚きはないだろう。
同メディアは、現オーナー体制下におけるチェルシーの戦力補強について「若い才能を獲得し、早期に長期的な戦力となるかを見極め、期待に応えられなければ売却して利益を上げるという戦略において、マンCから4000万ポンド(約80億円)で獲得したコール・パーマーは最も成功した補強だろう。しかし一方で、最近の補強の中には見るに耐えないものもあり、8900万ポンド(約177億円)を費やしたミハイロ・ムドリクの獲得は、リーグの歴史において最悪の補強のひとつとさえ言われている」と評している。
なおトップ10圏外では、11位がサウサンプトンで8億7000万ポンド(約1731億円)、12位がウォルバーハンプトンで8億5256万ポンド(約1697億円)。近年は優秀なタレントをビッグクラブに高額で売却するイメージがついているブライトンは、7億1791万ポンド(約1429億円)で14位につけた。
他国のビッグクラブと比較してみると、スペインのレアル・マドリーの同期間における補強総額が28億2000万ユーロ(約4850億円)、バルセロナが27億5000万ユーロ(約4730億円)、イタリアのユベントスは30億3000万ユーロ(約5212億円)、インテルが25億3000万ユーロ(約4352億円)、ミランが21億4000万ユーロ(約3681億円)、そしてフランスのパリ・サンジェルマンは26億1000万ユーロ(約4489億円)となっている。
ちなみに、この数年でサッカー界に莫大な投資を敢行し、一大勢力となっているサウジアラビアでは、最高額のアル・ヒラルがすでに6億4360万ユーロ(約1107億円)に達しており、そのペースはこれまでのサッカー界のペースをはるかに凌駕している。
構成●THE DIGEST編集部
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1992-93シーズンに同リーグが誕生した時から、テレビ放映権料によって各クラブの財政を潤して欧州のクラブシーンをリードするようになり、今や2部リーグ(チャンピオンシップ)のクラブですら他国トップリーグのクラブを上回る資金力を有するようになったイングランド・サッカー界は、今や移籍市場における不動の主役である。
同国のサッカー専門サイト『GIVEMESPORT』は、プレミアリーグのリッチな歴史を振り返る上で、1992年から現在までの各クラブの戦力補強における支出の総額を算出し、そのトップ10(記事では20位まで)を以下のように発表している(ドイツの移籍専門サイト『Transfermarkt』よりデータを引用)。
1位:チェルシー(33億8000万ポンド=約6726億円)
2位:マンチェスター・シティ(26億5000万ポンド=約5274億円)
3位:マンチェスター・ユナイテッド(24億4000万ポンド=約4856億円)
4位:リバプール(18億7000万ポンド=約3721億円)
5位:トッテナム(18億7000万ポンド)
6位:アーセナル(17億4000万ポンド=約3463億円)
7位:ニューカッスル(13億ポンド=約2587億円)
8位:アストン・ビラ(12億8000万ポンド=約2547億円)
9位:ウェストハム(12億3000万ポンド=約2448億円)
10位:エバートン(10億9000万ポンド=約2169億円)
リーグ創設以来、長く盟主として君臨してきたマンU、その後を受けた同じ街のライバルであるマンCを抑えてトップに立ったのはチェルシーだが、1990年代にはすでに世界中の名手を多く呼び寄せ、2003年にロシアの石油王ロマン・アブラモビッチがオーナーに就任してからは、「金満クラブ」の代名詞的な存在として、しばしば驚きの補強を展開していた。それは2022年に所有権を得たトッド・ベーリー現オーナーの下でさらに拍車がかけられていることから、このランキングに驚きはないだろう。
同メディアは、現オーナー体制下におけるチェルシーの戦力補強について「若い才能を獲得し、早期に長期的な戦力となるかを見極め、期待に応えられなければ売却して利益を上げるという戦略において、マンCから4000万ポンド(約80億円)で獲得したコール・パーマーは最も成功した補強だろう。しかし一方で、最近の補強の中には見るに耐えないものもあり、8900万ポンド(約177億円)を費やしたミハイロ・ムドリクの獲得は、リーグの歴史において最悪の補強のひとつとさえ言われている」と評している。
なおトップ10圏外では、11位がサウサンプトンで8億7000万ポンド(約1731億円)、12位がウォルバーハンプトンで8億5256万ポンド(約1697億円)。近年は優秀なタレントをビッグクラブに高額で売却するイメージがついているブライトンは、7億1791万ポンド(約1429億円)で14位につけた。
他国のビッグクラブと比較してみると、スペインのレアル・マドリーの同期間における補強総額が28億2000万ユーロ(約4850億円)、バルセロナが27億5000万ユーロ(約4730億円)、イタリアのユベントスは30億3000万ユーロ(約5212億円)、インテルが25億3000万ユーロ(約4352億円)、ミランが21億4000万ユーロ(約3681億円)、そしてフランスのパリ・サンジェルマンは26億1000万ユーロ(約4489億円)となっている。
ちなみに、この数年でサッカー界に莫大な投資を敢行し、一大勢力となっているサウジアラビアでは、最高額のアル・ヒラルがすでに6億4360万ユーロ(約1107億円)に達しており、そのペースはこれまでのサッカー界のペースをはるかに凌駕している。
構成●THE DIGEST編集部
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