――安部選手は３位。紺野選手に一歩及びませんでした。

安部：（２位に）３ポイント差ですか……。悔しいですね。でも、こうやって注目してもらえるのはとても嬉しいです。と同時に、自分に投票してくれた方の期待に応えないと意味がないとも思うので、リーグ再開後にピッチの上でアピールしたいです。シーズン終了後にこうした投票企画はありますか？

――毎年、そのシーズンの「ベストプレーヤー」という特集をやっています。

安部：そこで僕が１位になって、紺野選手が４位ぐらいになっていれば（笑）。

紺野：おいおい（笑）。

安部：少なくとも（ベストプレーヤー企画の）上位に食い込みたいです。

紺野：そうだね。

――ちなみに、ブレイク候補ランキングの１位は川崎の三笘（薫）選手でした。

安部：まあ、仕方ないです（笑）。

紺野：そうだね（笑）。

――紺野選手は安部選手のプレーをどう評価していますか？

紺野：とにかく運動量が豊富。中盤で攻撃と守備の両方をやってくれるので、味方だと心強いです。
  ――大学時代は、紺野選手が法政大で、安部選手が明治大でプレーしていましたから、敵同士でしたね。

紺野：とても厄介な選手でした。

――それが今は味方で心強い、と。

紺野：本当に頼もしいです。

――安部選手、どうですか。こう言われていますが。

安部：自分では「まだまだ。もっとやらないと」と思っていますが、チームメイトから信頼の言葉をもらえるのは嬉しいです。

――そんな安部選手は紺野選手をどう評価していますか？

安部：左足から繰り出されるテクニックは凄くて、ドリブルで仕掛けられたら相手は止められない。カットイン、パス、シュートとプレーのレパートリーも豊富で、ボールを預ければ何かやってくれる期待感が常にあります。

――ＡＣＬのグループステージ第２節、パース・グローリー（オーストラリア）とのホームゲームで流れを引き寄せたのは、誰あろう、途中出場の紺野選手でした。

紺野：楽しみながらプレーできました。「楽しめている＝良いパフォーマンス」という感覚が自分の中にはあるので、ある程度監督に求められた仕事はできた自負があります。

安部：本当に助かりましたよ。それまでなかなか攻め崩せない展開を紺野選手が変えてくれましたから。直接ゴールに絡んでないとはいえ、間違いなく勝利（１ －０）の立役者のひとりでした。