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Jリーグ・国内

ブレイク必至の大卒ルーキーコンビ、FC東京の安部柊斗&紺野和也が語った本音【独占インタビュー前編】

白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

2020.04.10

「理想はメッシ」という技巧派ドリブラーの紺野。右サイドからのカットインは分かっていても止められない強さがある。写真:THE DIGEST写真部

「理想はメッシ」という技巧派ドリブラーの紺野。右サイドからのカットインは分かっていても止められない強さがある。写真:THE DIGEST写真部

■「清水とのリーグ開幕戦は良い雰囲気の中で気持ちよくプレーできた」(紺野和也)

――ふたりが初めて知り合ったのは?

安部:大学時代だよね。

紺野:そう。1年生の頃だっけ?

安部:いや、2年生の時だよ、選抜チームで一緒にやったのは。

紺野:そうだ、そうだ。

安部:紺野選手の存在はその前から知っていましたが、初めて話したのはその選抜チームで活動していた時です。

――大学の試合で初めてマッチアップした際の印象は?

安部:(ドリブルを)止めてやろうと(笑)。紺野選手は大学時代からかなり注目されていたので、そんな彼からボールを奪うと「おー!!」となりました。僕がプロになるために越えるべき壁のひとつでしたね。

紺野:明治大との試合では安部選手がマンツーマン気味についてきて、ボールを持てば複数人に囲まれましたから、本当に嫌でした(笑)。安部選手ひとりを相手にするのもしんどいのに……という感じで、やりにくかったです。
 
――迎えたルーキーイヤー(2020年シーズン)、FC東京でチームメイトになったふたりがまず目指したのはレギュラー奪取で、先に先発出場を果たしたのは安部選手でした。[編集部・注/安部の“プロデビュー戦”は、セレス・ネグロス(タイ)とのACLプレーオフだった(2-0で勝利)]

安部:キャンプは長谷川(健太)監督に求められるプレー、動きがたくさんあって大変でしたが、良い感覚で過ごせました。練習試合でスタメンの機会もあり、手応えを掴んだ状態でセレス・ネグロス戦に出場できました。続く蔚山現代(韓国)戦、パース・グローリー戦にも先発しての感想は「やれなくはないかな」というもので、同時に「もっとやらなくては。足りないな」という想いも込み上げてきました。早い段階で自分の課題に気付けたのも収穫で、ACLでの3試合はとても良い経験になりました。

――足りない部分とは?具体的に教えてもらえますか?

安部:ボールキープやパスの精度、最終局面での質のところですね。監督にも、ゴールに直結するプレーにこだわれと言われています。

――紺野選手は自身の課題をどう捉えていますか?

紺野:まだプロでの試合経験が少ないので明確な答は分かりませんが、強いて言えば守備のところ。例えば強度の高いプレスとか。あとは、90分間走り切る体力ですかね。とにかくフィジカル面をもっと強化しないと生き残れない。

――体力と言えば、安部選手の運動量は文字通り半端ないです。終了間際になっても足もとのプレーがまるでブレないですしね。

安部:90分はやれる自信があります。ただ、プロの強度で延長戦まで行ったらどうか。そこは分かりません。
 

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