一方で、久保の所有元であるレアル・マドリーの専門メディア『Defensa Central』は、「他の95％のチームメイトよりも優れているのにベンチに座って“物乞い”することを強いられることなく、多くのプレー時間を得てハイレベルな状況で経験を積んでいける現状を、久保もマドリーも喜んでいる」と、何よりもピッチに立ち続けられることに満足感を示している。もちろん、「ウナイ・エメリの下では不可能だった」と、いつも通りの皮肉も忘れていない。
  　ボルダラス監督は、今回の敗戦について「守備が脆すぎた」と原因を語っている。久保、アレニャの加入により、それまでの激しさと堅実さをウリにしたスタイルから脱却した矢先の大敗が、“快適”な居場所を得た日本人にどのような影響を与えるのか気になるところだが、ここからさらに攻守のバランスが取れた選手として成長することが期待される。

構成●THE DIGEST編集部

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