このように、チームの結果に関わらず高評価を受けた香川。その価値は、対戦相手のアポロンの選手も認めており、かつてドルトムント（Bチーム）に在籍したFWのニコラオス・イオアニディスは「PAOKだけでなく、ギリシャのリーグにとっても重要な補強であり、間違いなくPAOKの役に立つはずだ」と語っている（スポーツメディア『Difersports』より）。
  　懸念材料はそのコンディションで、ミロスラフ・シュラウツナー・アシスタントコーチは「まだ完全ではなく、特別なプロジェクトを組んで改善に取り組んでいる」と試合前に明かしており、地元テッサロニキのスポーツ紙『METRO SPORT』は、重要な戦いが続く後半戦に向け、どれだけ早く完全なコンディションを取り戻せるかが重要だと指摘した。

　ここまでは順調な歩みを見せている香川。今後、コンディションを高めながら、どれだけチームへの影響力を高めながら、勝利を呼び込めるか。次戦は２月10日、国内カップ準々決勝でラミアをホームに迎える。

構成●THE DIGEST編集部