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海外サッカー

“爆撃機”ゲルト・ミュラーの訃報に戦友、バイエルンの後輩、サッカーの神様、そしてメッシも哀悼の意を示す

THE DIGEST編集部

2021.08.16

偉大な足跡を残したミュラーには、多くのレジェンド、現役選手から追悼のメッセージが送られた。(C)Getty Images

偉大な足跡を残したミュラーには、多くのレジェンド、現役選手から追悼のメッセージが送られた。(C)Getty Images

 このような不世出の天才の訃報に際し、国内外のサッカー関係者からは多くの哀悼の言葉が寄せられており、同期としてバイエルンに加入し、クラブ、代表の両方で栄光の歴史を築き上げてきたフランツ・ベッケンバウアーは「長い間恐れていたニュースによって、私はショックに襲われた。我々は兄弟のようだった。人々は100年後も彼について話すだろう」、同じく戦友であるウリ・ヘーネスは「彼と一緒にプレーできたのは大きな名誉だった」、そしてパウル・ブライトナーは「ゲルトは偉大なバイエルンの源だった」と、それぞれ語った。

 ミュラーが15年間プレーし、指導者としても多くの時間を過ごしたバイエルンからは、ヘルベルト・ハイナー会長が「彼がいなければ、バイエルンは我々全員が愛するクラブではなかった。その名前と記憶は永遠に続く」、オリバー・カーンCEOは「バイエルンの歴史の中で最も偉大な伝説であり、その功績は今日まで比類のないものである」、元首脳陣でレジェンドのカール=ハインツ・ルムメニゲは「ハートでプレーした天才であり、今後は二度と出現しない本能的なサッカー選手だった」との言葉を残した。
 
 バイエルンの現役選手では、“爆撃機”の後継者であるレバンドフスキは「あなたの伝説的な業績は、我々にとって常に挑戦となる。スポーツロールモデルになってくれたことに感謝します」、同姓であり、W杯得点王(2010年南アフリカ大会)という共通点を持つトーマス・ミュラーは「FWコーチのあなたから、若い頃にたくさんのことを学ぶことができた。全てに感謝します。あなたはセンセーショナルに良い人でした」と感謝と敬意を示した。

 また、“サッカーの神様”ペレは「ミュラーは、サッカーを愛する人にとっての絶対的なアイドルだ。ドイツ・サッカーのレベルを引き上げたリーダーであり、私が今まで見た中で最高のストライカーのひとり。そして素晴らしい人物だった」とメッセージを送り、そして現在のサッカー界のナンバーワンプレーヤーであり、ミュラー並みに数々の記録を作り上げているリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)も自身のSNSで「サッカー界の伝説が亡くなった…」と言及している。

 また各国のメディアでは、英国の日刊紙『The Guardian』は、メッシが2012年に記録した年間91得点という大記録が69試合で作られたのに対し、ミュラーが72年に69試合で85ゴールを挙げた例を紹介してその偉大さを強調し、スペインの日刊紙『El Pais』は「敵陣ゴール前は彼の“居間”だった。彼は右足、左足、頭、太腿、踵、何でも使ってゴールを奪った」、そしてドイツの日刊紙『BILD』は「ユニークなプレースタイルと信じられないほどのゴールへの本能で、次々に記録を樹立した」と、母国の英雄の偉業を回想した。

構成●THE DIGEST編集部

【関連画像】バイエルンが公開したミュラーのメモリアルフォトギャラリー
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