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海外サッカー

メッシの7回目のバロンドール受賞に不満の声も…一方で独誌は「多数決の結果は尊重されなければならない」

THE DIGEST編集部

2021.12.01

 レバンドフスキは昨季、ゲルト・ミュラーが保持していたブンデスリーガのシーズン最多得点記録を破るという大偉業(41点)を成し遂げており、今季も好調さを維持(得点ランキングでは首位独走)。バイエルンのCL制覇に大貢献してバロンドールの大本命とされた昨年は賞そのものがコロナ禍によって中止となる不運に見舞われた33歳のゴールマシンは、しかしSNSを通してメッシの受賞を祝福するとともに、自身の「ベスト・ストライカー・オブ・ザ・イヤー」の受賞についてチームやファンのサポートを感謝している。

 本人が大人の対応を見せた一方で、この結果に納得していないファンも少なくないようで、SNS上に投稿された「(メッシの受賞は)ぼったくりだ。レバンドフスキの方が相応しい」「典型的なメッシ/クリスチアーノ・ロナウドのバイアス。今年は他にも受賞するべき多くの選手がいたが……」「コパ・アメリカでのメッシはマジカルだったが、レバンドフスキのこの2年間は信じられないものだった」といった書き込みを、多くの欧州メディアが紹介した。
 
 メディア自体も否定的な反応を示しているところは多く存在し、ドイツの日刊紙『BILD』は「スキャンダラスな選定」と自国リーグの落選に不満を露にし、レバンドフスキの母国ポーランドでは日刊紙『SUPER express』は「彼はバイエルンと代表チームの両方で記録を更新し続けているが、そのような成果すら、バロンドールの投票での勝利を保証するものではない」と皮肉をまじえて報じ、「多くの国民は、彼が騙された、賞を盗まれたと感じている」とも綴った。

 日刊紙『Fakt』はレバンドフスキの母国の大先輩であり、1974年西ドイツ・ワールドカップでは大会得点王にも輝いたグジェゴシュ・ラトーが授賞式前に語っていた「今年、レバンドフスキはメッシより優れていた。もし、それでもアルゼンチン人選手が受賞するのなら、その理由はイベントがパリで開催されること。地元の利に他ならない」というコメントを改めて紹介している。
 

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