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海外サッカー

メッシの7回目のバロンドール受賞に不満の声も…一方で独誌は「多数決の結果は尊重されなければならない」

THE DIGEST編集部

2021.12.01

 また、レバンドフスキとともにレアル・マドリーのフランス代表FWカリム・ベンゼマもメッシの対抗馬と目されていたが、マドリー専門メディア『Defensa Central』は「ポーランドとフランスのFW選手はどちらも、コパ・アメリカに優勝する以上のことを成し遂げた」、「2021年はベンゼマがバロンドールを勝ち取らなければならなかった」として、「詐欺」「恥」といった言葉を使って、結果が不当であると訴えた。

 しかし、これらの声に対し、ドイツの専門誌『Kicker』は「56試合で41ゴールを決め、信じられない数のアシストを記録、さらに自国の大陸制覇に大貢献したメッシは、バロンドール受賞のための全ての基準を満たしている。ジョルジーニョはCLとEURO2020を制しており、彼もまた当然の勝者だ。メッシを得点率で上回ったレバンドフスキも、客観的には勝者に対する。しかし、180人の記者が投票した民主的で公正な多数決の結果は、尊重されなければならない」と主張している。
 
 この授賞式の前には、C・ロナウドが『FRANCE FOOTBALL』誌の編集責任者パスカル・フェレ氏の「C・ロナウドの唯一の野望は、引退するまでにバロンドールの受賞回数でメッシを上回ること」というコメントを否定するとともに、宣伝に利用されたことへの抗議として授賞式を欠席したことを明らかにするなど、ネガティブな事象も多々起こったが、『Kicker』誌の言う通り、全身全霊を懸けて戦った全ての選手が敬意を表されるべきだろう。

 なお、フランス国籍のF1チーム「アルピーヌ」に所属するフェルナンド・アロンソとエステバン・オコンがトロフィーを壇上まで運ぶという豪華な演出も見られた今回の授賞式では、他に女子バロンドールをアレクシア・プテラス(バルセロナ)、コパ・トロフィーをペドリ(バルセロナ)、ヤシン・トロフィーをジャンルイジ・ドンナルンマ(パリSG)、ベスト・クラブ・オブ・ザ・イヤーをチェルシーが、それぞれ受賞している。

構成●THE DIGEST編集部

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