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海外サッカー

大荒れの準々決勝を受け、英メディアがCL30年の歴史で「最も物議を醸した10の瞬間」を選定!

THE DIGEST編集部

2022.04.15

退場となったドログバを迎えるモウリーニョ監督。同じタイミングで投入されたのが後にバルサの主軸を担う若きイニエスタ。この試合を象徴するシーンだ。(C) Getty Images

退場となったドログバを迎えるモウリーニョ監督。同じタイミングで投入されたのが後にバルサの主軸を担う若きイニエスタ。この試合を象徴するシーンだ。(C) Getty Images

 7位は、ミラノダービーが実現した2004-05シーズン準々決勝セカンドレグ。1戦目を0-2で落として後のないインテルは、リターンマッチでもアウェーのミランに先制を許して苦しい状況になるが、そんな中で74分にエステバン・カンビアッソが頭でゴールネットを揺らす。ところが、キーパーチャージとして無効にされ、さらに猛抗議でイエローカードを受けた。

 すると、我慢の限界に達したインテル・サポーターが発煙筒を次々にサン・シーロのピッチへ投下する。そのひとつがミランのGKジダの肩をヒットし、試合は中断。場内放送での注意も効果なく、試合は強制終了となり、ミランの3-0での勝利が宣告されて、インテルには6試合の無観客試合と千万円単位の罰金が科せられた。
 
 6位は、2004-05シーズンのラウンド・オブ16チェルシー対バルサ戦。前者は1-2でアウェーでのファーストレグを落としたが、試合後、モウリーニョ監督がディディエ・ドログバを累積警告で退場させたアンデルス・フリスク主審を批判、さらにハーフタイムにバルサのフランク・ライカールト監督が密談していたと語り、不正の存在を窺わせた。

 これにより、フリスク主審は執拗な脅迫を受けるようになり、家族の身を案じたスウェーデン人審判は引退を決意。モウリーニョ監督はUEFAの審判委員とも舌戦を繰り広げた後、罰金と2試合のベンチ入り禁止の処分を下された。

 5位は、2017-18シーズン準々決勝のレアル・マドリー対ユベントス戦。ホームでのファーストレグを0-3で落としたユベントスは、しかし敵地サンチャゴ・ベルナベウで61分までに3点を先取して意地を見せ、このまま延長戦に突入すると思われたが、後半アディショナルタイム、ロナウドが頭で落としたボールを詰めようとしたルーカス・バスケスをメディ・ベナティアが倒したとしてPKを宣告される。

 この微妙な判定に、GKジャンルイジ・ブッフォンがこれまでに見せたことがないほどの怒りを爆発させ、マイケル・オリバー主審に詰め寄って即退場となる。守護神は試合後、「人間じゃない。彼の感性はゴミ箱だ」と、イングランド人審判を口撃した。

 4位は、2010-11シーズンのラウンド・オブ16、バルサ対アーセナル戦。ファーストレグを2-1で制したアーセナルは、敵地カンプ・ノウでのリターンマッチで先制を許すも、53分にオウンゴールで追いつく。しかし、その3分後、オフサイドの笛が鳴った後にロビン・ファン・ペルシがプレーを続けたことで、2度目の警告を受けて退場となった。

 オランダ人FWは「歓声で笛が聞こえなかった」と訴えるも、受け入れられず、数的不利を強いられたアウェーチームはその後、2失点を喫して逆転敗退となった。これは、試合結果に影響する判定として、マッシモ・ブサッカ主審には、多くの批判が浴びせられた。
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