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海外サッカー

大荒れの準々決勝を受け、英メディアがCL30年の歴史で「最も物議を醸した10の瞬間」を選定!

THE DIGEST編集部

2022.04.15

デシャン(左)、ボクシッチ(右)、デサイーらを擁して92-93シーズンのCLを制覇したマルセイユだが、選手の買収事件が祝福ムードに影を落とした。(C) Getty Images

デシャン(左)、ボクシッチ(右)、デサイーらを擁して92-93シーズンのCLを制覇したマルセイユだが、選手の買収事件が祝福ムードに影を落とした。(C) Getty Images

 3位は、2008-09シーズン準決勝バルサ対チェルシーのセカンドレグ。後者は敵地でのファーストレグをスコアレスドローで乗り切り、リターンマッチでは開始9分にマイケル・エッシェンのゴールで先制。2シーズン連続の決勝進出に大きく前進したが、後半アディショナルタイムにアンドレス・イニエスタのミドルを浴び、悪夢の敗退を喫した。

 しかし、このリターンマッチ、85分にジェラール・ピケのハンドが見逃されるなど、トム・ヘニンク・エブレベ主審の判定は、後に本人が「ミスが多かった」と認めたほどの酷さで、試合後のスタンフォード・ブリッジは怒声に包まれた。
 
 2位は、2004-05シーズン準決勝リバプール対チェルシーのセカンドレグ。スコアレスドローのファーストレグを経て、アンフィールドにチェルシーを迎えたリバプールは、開始4分、スティーブン・ジェラードの縦パスを受けて抜け出したミラン・バロシュのループシュートのこぼれ球を、ルイス・ガルシアが詰める。

 これがこの試合唯一のゴールとなったが、弱いシュートはゴールラインぎりぎりのところでウィリアム・ギャラスにクリアされており、果たしてゴールか否かで物議を醸すことに……。チェルシーのモウリーニョ監督はこれを、「ゴーストゴール」と呼んで、得点とは認めなかった。

 そして、1位は1992-93シーズンの決勝。マルセイユがミランを1-0で下してCL初代王者となったが、その栄光の日から6日前に行なわれたヴァランシエンヌ戦で、事前に「本気でプレーしないように」と選手を買収したことが発覚した大事件だ。

 国内リーグでの事件ということで、CL王座は剥奪されなかったものの、同年のインターコンチネンタルカップ(トヨタカップ)や翌シーズンのCL出場は認められず。ベルナール・タピ会長は後に収監され、クラブは2部降格、今なお当時の栄華を取り戻せていない。同メディアは、「実際のところ、彼らはCLでは何も悪いことはしていないが、罰を免れることができなかった」と綴っている。

 なお、同メディアは以前、CLの歴代王者29チームをランク付けした記事においても、やはりマルセイユを「このチームは正当な勝者ではない。それは罪の中で生まれた。タイトルは剥奪されるべきであり、(同メディアの)勝者のリストに含まれていない」と綴って、最下位にしている(ちなみに1位は、サッカーの歴史を変えたともいわれる2008-09シーズンのバルサだ)。

構成●THE DIGEST編集部

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