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日本代表

劇的ATヘッド弾でチームを降格から救った“ヒーロー”遠藤航に賛辞の嵐! 「永遠の伝説であり続ける」と感嘆の声

THE DIGEST編集部

2022.05.16

 採点方式でこの29歳の日本人を高評価したのは地元日刊紙『ZVW』の「前半に2度も100%のチャンスを迎え、彼はこれを決めるべきだった」としながらも、採点でチーム最高タイとなる「1」(ちなみに伊藤は「2」)を与えて、こう評した。

「しかし、最後に彼はヒーローとなった。アディショナルタイムのヘッド弾で、前の逸機を忘れさせた。75%のデュエルの勝率を誇り、常にチームのエンジンとして力強いパフォーマンスを発揮して、またチームを操った。シュツットガルトにとって、エンドウを擁していたことは幸運だった」

 シュツットガルトの地元メディアでは、日刊紙『STUTTGARTER NACHRICHTEN』は、SNSでのファンの反応に注目し、「エンドウは良かった。みんなも良かった。おめでとう!」といった殊勲者への称賛や、「PK失敗、混乱したカウンター、同点時のGKのミス、アディショナルタイムでの勝利……今季のシュツットガルトの特徴が、全てこの試合に含まれていた」という、チームに対して皮肉を込めた投稿などを紹介している。

 対して、『STUTTGARTER ZEITUNG』紙は、「ハリウッドの作家でも、これほどの脚本を書くことはできない」と、いかに劇的な結末だったかを強調した後、これを実現させた遠藤について、「この日本人選手以外に、これほどエモーショナルな瞬間が相応しい選手は、ブンデスリーガには存在しない」と紹介。彼が今季で樹立した記録「33試合で2902分間プレー(リーグ7位)、合計走行距離350.9キロメートルで1試合平均11.8キロメートル(7位)、デュエル王(全806回で勝率55.6%)」に言及した。

 そして、「キャプテンとして、若いチームのロールモデルとして、常にチームメイトをサポートした」として、さらにスベン・ミスリンタットSDの「エンドウは精神面における模範である」という言葉を引用。「今季、序盤から困難に見舞われても、29歳のMFのパフォーマンスはほとんど変わらず、安定していることが証明された」と評している。
 
 ドイツ国営放送『DW』も、遠藤という選手に注目し、「25歳で日本の国内リーグを去り、当時2部リーグのシュツットガルトでレギュラーとなって、今では、ドイツ語をあまり話せないにもかかわらず、マタラッツォ監督によってキャプテンにも任命されている」と紹介。また、そのプレーについては、以下のように記した。

「クラシカルな6番であり、DF陣の前でスイーパーの役割を果たし、タックルが非常に上手で、ビルドアップのパスを配球する。試合を予測するのに長けた非常に賢い選手だ。ゴールスコアラーではなく、今季の得点は4に止まったが、その最後の1点は非常に重要なものだった」

構成●THE DIGEST編集部

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