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「史上3番目に高価なブラジル人選手」アントニーの移籍劇に疑問と不満の声が噴出… ファン・バステンは「1億ユーロの価値はない」

THE DIGEST編集部

2022.09.01

「史上3番目に高価なブラジル人選手」となった彼については現在、果たしてそれほどの価値がある選手なのか、という議論が沸騰しており、アヤックスのレジェンドであり、ミラン時代にはバロンドールを3度受賞し、引退後はアヤックスやオランダ代表を率いた元名ストライカーのマルコ・ファン・バステンは、アントニーの実力に疑問符をつけるとともに、現在の過剰な金額での補強にも苦言を呈している(ブラジルの総合メディア『globo』より)。

「アントニーに1億ユーロ? 彼の価値はその額に遠く及ばない。彼はまだ、多くを見せていない。もちろん、良いプレーも見せており、良い選手だが、アヤックスでは効率の良さは示せていない」
 
「彼はボールを失いすぎるし、他にもプレーに問題がある。ウイングでもボールを失うことはあるだろうが、それにも限度がある。ボールを持つたびにドリブルを仕掛けるが、10回のうち7回はボールを失っている。そのことに彼は、もっと注意を払うべきだ」

「アヤックスには素晴らしい育成カテゴリーがあり、非常に良いシステムを築いているにもかかわらず、クラブはすぐに(国内外の他クラブから)若い選手を莫大な金額で買っている。それは何かがおかしい」

 ちなみに、ファン・バステンは2年前にも、アヤックスが育成カテゴリーから選手を昇格させる代わりに、サンパウロからアントニーを1600万ユーロ(約22億円)で獲得したことに対して、ネガティブなコメントを発していた。

 アヤックスのレジェンド以外にも、現監督のアルフレド・スフリューデルはメディアを通して移籍希望の意思を示していたアントニー自身に対しても不快感を表わし、また現在の度を越した移籍金に対しても「クレイジーな額が支払われている」と批判。一方、マンUのファンにもこのビッグディールを受け入れない者が少なくなく、クラブに対して不満の声を寄せているようだ。

 先日はFWアレクサンデル・イサクがレアル・ソシエダから電撃的にニューカッスルに移籍したが、そこで動いた金額は7000万ユーロ(約98億円)という記録的なものだったことで(それゆえにソシエダも受け入れざるを得なかったようだ)、物議を醸したものだが、これらが今後の移籍市場にいかなる影響を与えるのか、気になるところである。

構成●THE DIGEST編集部
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