ただ、鎌田に注目しているのは対戦相手だけでなく、世界各国のメディアも日本の中心選手として、また世界的にブレイクする可能性のあるスター候補として、この26歳に熱い視線を注いでいる。英国公共放送『BBC』もそのひとつであり、「2022年W杯で注目すべき10人」のひとりとして、この日本人選手にスポットライトを当てている。
  　同メディアは、鎌田について「決して若い選手ではないが、鎌田は間もなくプレミアリーグでそのプレーが見られる選手であり、関心を示しているクラブではエバートンがリードしていると伝えられている」と、自国リーグに関連付けて言及し、さらに以下のように続けている。

「2017年に日本（サガン鳥栖）からフランクフルトに移籍した後、最初は苦労したが、その後、ブンデスリーガとヨーロッパリーグで素晴らしいシーズンを過ごした。攻撃が彼の最大の強みだが、より深めのポジションでプレーすることもでき、タックルが得意なオールラウンドなMFである」

「香川真司はマンチェスター・ユナイテッドで“まあまあ”であり、偉大な中田英寿もボルトンでは全盛期のプレーを見せたことがなかったが、鎌田はこのリーグで、本当の意味で輝く最初の日本人となるかもしれない」

　また、彼にはドルトムントも獲得に乗り出しているとの報道もあり、「鎌田の契約が今季で切れ、またボルシア・ドルトムントが獲得を熱望する場合、この日本人選手がジュード・ベリンガムのプレミアリーグ復帰の鍵を握るかもしれない」と、W杯や日本代表としてではなく、クラブレベルでの記述に終始したが、いずれにせよ高く評価し、期待と関心を寄せているのは間違いない。

　ちなみに、鎌田以外に選出されたのは、ペドリ（スペイン代表／MF／19歳）、アントニオ・シウバ（ポルトガル代表／CB／19歳）、ノア・オカフォー（スイス代表／FW／22歳）、ペドロ（ブラジル代表／FW／25歳）、ガビ（スペイン代表／MF／18歳）、ジェウィソン・ベネット（コスタリカ代表／FW／18歳）、ヨシュコ・グバルディオル（クロアチア代表／CB／20歳）、ガラン・クオル（オーストラリア代表／FW／18歳）、ビラル・エル・カヌース（モロッコ代表／MF／18歳）という、主に若い面々である。

　日本代表のチームメイトである堂安律からも「重要な選手」と信頼を寄せられている鎌田は、この大会でより知名度と価値を高め、史上最高の日本人選手へと昇り詰めることができるか、要注目である。

構成●THE DIGEST編集部
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