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海外サッカー

問題点が指摘されるオフサイド判定システム、厳格な試合時間が話題に… “不透明さ”の完全払拭はどこまで追求されるのか?【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.11.24

 また今大会は、アディショナルタイムの長さも話題のひとつとなっている。イングランドが6-2の大勝を飾った一戦は、45分の正規時間を終えてから、前半は14分8秒、後半は13分8秒も試合が続けられ、前述のアルゼンチン対サウジ戦の合計試合時間は111分に達したという。
 
 これは、選手交代、ファウル、得点後の祝福、警告・退場の宣告、ビデオ判定などでプレーが止まることによる「失われた時間」を全て回復することをFIFAが決定したためで、かつての名審判で現在は審判委員会の長を務めるピエルイジ・コッリーナ氏も「1つのゴールにつき、それを祝福するのに1分から1分半が費やされている。我々がやりたいのは、追加すべき時間を正確に算出することだ」と語っている。

 データサイト『Opta』によれば、今大会6試合を終えた時点での平均試合時間は106分12秒と、前回大会の97分12秒と比較しても大幅に増加しており、1966年イングランド大会以降、最も多くの時間で中断されたハーフ(45分間)という記録は、アメリカ対ウェールズの後半、セネガル対オランダの前後半、そしてアルゼンチン対サウジの後半と、今大会2日目で次々と更新されていったという。

 このように、サッカー界がプレーにおける“不透明さ”を完全に払拭し、全てにおいて“公平”であろうとする流れは、今後もさらに追求されていく。もはや、「神の手」が再現されることも、「ゴールラインを越えたか否か」の歴史的な論争が展開されることもない。さらにFK、スローインの位置は厳格に固定される他、接触プレーにおいてはその強度、故意か否かもAIによって測定・判断され、有無を言わさず警告・退場が宣告されることになるかもしれないという。その時、果たしてサッカーはどんな変化を遂げるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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