一方、フランスの日刊紙『Le Parisien』によると、デシャン監督とFFFのノエル・ル・グラエ会長は去年12月29日に会談し、レ・ブルーの指揮を続ける可能性について議論していたという。

　54歳の指揮官は、かねてから2026年W杯まで指揮を執ることを望んでいたが、FFF会長はひとまずユーロ2024までの契約延長を望んでいたという。会談後、両者はデシャン政権継続に前向きな姿勢で合意した。

　デシャン監督は「2026年まで契約を延長することを会長が決めた。私にとって非常に喜ばしいことだ」と語り、「会長の永続的な支援と継続的な信頼に感謝します」と付け加えており、二人の信頼関係の厚さが物語る。
  　欧州最大のメディアグループ『RTL』のスポーツサイトは「ジダンは待たねばならない」と代表監督就任に慎重な意見を呈した。というのも、2012年7月にFFF会長の肝いりで代表監督に就任したデシャン氏は、これまで139試合89勝28分け22敗、279得点119失点という類まれな成績を残している。

　彼の指揮の下、フランスは2018年W杯優勝、2021年ネーションズリーグ優勝、ユーロ2016で準優勝、2022年W杯で準優勝。過去５年間のFIFAランキングで常にトップ4入りと安定した成績をキープしており、同サイトは地元開催の1998年大会で黄金に輝くトロフィーを掲げた主将の卓越した手腕を高く評価している。

　おそらく多くのサッカー・ファンがいつかは見たいと願っているジズー（ジダンの愛称）がレ・ブルーを率いる姿。それが実現するのには、もう少し時間がかかりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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