ちなみに英国のサッカー専門サイト『Football365』は、2008年にアーセン・ヴェンゲルによる長期体制が終焉を迎えた後、アーセナルが獲得した主な戦力29人をランク付け。その中で、2021年夏にボローニャから加入した冨安は11位にランクインしており、寸評では以下のように続けられている。
 
「加入時、『冨安は本当の右SBでもなく、CBでもない。彼がアーセナルでどのように活躍するか分からない』と懐疑的だった『Sky Sports』のジャーナリスト、カヴェ・ソルヘコル氏は、のちに恥ずかしい思いをした。冨安は安定しており、両脚が使え、用途が広い。怪我の多さは少し心配だが、素晴らしい補強だった。そんな彼が11位というのは厳しい結果だが、いかに過去18か月間のアーセナルの“ビジネス”が好調だったかの証明でもある」

　クラブの補強が正しかったことをこの１年半ほどで自ら証明してみせた冨安は、残りのシーズンで再びレギュラーに返り咲き、以前のような試合ごとに最高評価を得ていた好調ぶりを取り戻すことができるだろうか。

　なお、前述の『Football365』のランキングは以下の通り。

１位：ガブリエウ・マルチネッリ
２位：ウィリアム・サリバ
３位：ガブリエウ・ジェズス
４位：マルティン・ウーデゴー
５位：トーマス・パーテイ
６位：ベン・ホワイト
７位：ガブリエウ・マガリャンイス
８位：アーロン・ラムズデイル
９位：オレクサンドル・ジンチェンコ
10位：キーラン・ティアニー
11位：冨安健洋
12位：ダビド・ルイス
13位：レアンドロ・トロサール
14位：マルキーニョス
15位：セドリク・ソアレス
16位：マテオ・ゲンドゥジ
17位：ジョルジーニョ
18位：ファビオ・ヴィエイラ
19位：ベルント・レノ
20位：サンビ・ロコンガ
21位：ヤクブ・キビオル
22位：オーストン・トラスティ
23位：ヌーノ・タバレス
24位：ダニ・セバージョス
25位：ルーカス・トレイラ
26位：マット・ターナー
27位：マシュー・ライアン
28位：ソクラティス・パパスタソプーロス
29位：パブロ・マリ

構成●THE DIGEST編集部
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