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日本代表

「俺はまだ神だ」9か月ぶり復帰の41歳イブラヒモビッチは健在! ミランの絶不調も意に介さず不振の仲間たちへアドバイスも

THE DIGEST編集部

2023.02.10

 ミランといえば、昨季の王者は2023年に入ってから深刻な不振に喘いでいる。公式戦8試合を消化して、なんと1勝2分け5敗という惨憺たる状況で、カタール・ワールドカップ前までは首位ナポリを2位で追っていたのに、現在は6位まで順位を落とし、来季のCL出場権獲得すらも怪しい。怪我人の存在がピオーリ監督のプランを狂わせたこともあるだろうが、過去数年間は的確なチーム作りや采配でミランを立て直してきた智将も、今季はやることが裏目に出てしまっている格好だ。

 それはクラブも同様で、昨夏に獲得した新戦力はことごとく機能せず、強化を司るパオロ・マルディーニとリッキー・マッサーラには厳しい目が向けられている。費やした5000万ユーロ(約70億円)の大部分を占めるディボック・オリギ、シャルル・デ・ケテラーレが大きく期待を裏切っていることは、首脳陣にとっても予想外のことだっただろう。特に後者は、新たなスタイルや環境に馴染めておらず、ミラニスタからブーイングを受け、それによってさらに精神的に傷ついてしまっているという。
 
 守備陣は大量失点を繰り返し、攻撃陣はチャンスを創れず。選手層の薄さによって、選手交代で流れを変えることができず、結果、チームは完全に自信を失ってしまっている……。このように全てが厳しい状況にある中で、イブラヒモビッチはチームに復帰することになるが、猛々しき「ライオン」は、全くこれを意に介していない。

「俺は心配していない。こういったことは、チャンピオンシップの中では普通に訪れるものだ。今は口を開くよりも、ピッチ上で自分たちの価値を示すことが必要である。俺はもう大丈夫だし、とても元気だ。グループに戻り、ピッチの内外で自由を感じている。これまで、コーチ、スタッフ、クラブを外部から助けようと、あらゆることをしてきた。そして、トップコンディションに戻るために辛抱強く、その時を待っていたが、回復は計画通りに進んでいる」

 批判を受けることについても、彼はポジティブに捉えており、「批判を受けるのは普通のことだ。それがなければ、トップには立てない。俺は 25 年間、批判されてきた。だから、常にナンバーワンの存在でいられた。俺は、それに慣れている。それは火に燃料を注入するようなものだ。自分がまだ、神のように感じるか? もちろん。何も変わっていない」と、強気な姿勢を崩さない。
 
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