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海外サッカー

「空腹のライオンのように…」古巣マドリー戦で先制点を叩き込んだ久保建英に現地メディアも喝采!「彼を愛さずにはいられない」

THE DIGEST編集部

2023.05.04

 続いて、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、1986年メキシコ・ワールドカップで、現マドリーの役員であるスペイン代表FWのエミリオ・ブトラゲーニョがラウンド・オブ16のデンマーク戦で決めたのと同じようなゴールについて、「ミリトンがスリップしてクルトワへのパスをミスしたところを、久保が空のゴールに押し込んだ。ラ・レアルに先制点をもたらした元マドリーの日本人は、あまり祝福したがらなかった」と記述している。

 また個別評価の記事においては、彼のパフォーマンスを「致命的」と表現し、「ナチョやカルバハルのスピードに苦しんだものの、右サイドに亀裂を入れるまで仕掛け続けた。彼のゴールは、ミリトンのミスを察知し、ルーズボールを得るために走るという、狡猾なものだった。今季8得点目で、いずれの試合でも勝利を収めている。称賛に値する。彼を愛さずにはいられない!」と絶賛した。

 サッカー専門サイト『El Desmarque』は、10点満点の採点でこちらもチーム2番目タイとなる「7」を与え、「久保のインテリジェンスが彼に相手のミスを察知させ、後半が始まってすぐにその活発な姿勢が報われた」と称賛。バスクの地元紙『noticias de Gipuzkoa』も同採点で、寸評は以下のようにポジティブなものとなった。

「ベストパフォーマンスというほどではなかったが、常に全てに注意を払うことで先制ゴールを決め、戦闘力の高さを示してみせた。彼のCKがマルティン・スビメンディのクロスバーを叩くシュートを引き出した。疲れ知らずでハードワークを続け、シルバとともに素晴らしいプレーを披露した」
 
 また同メディアは、彼にマドリー復帰に関するニュースが流れたことを意識し、「ゴールを祝う久保の様子からは、マドリーに戻りたいという気持ちがないように見えた」と記述した。

 一方、いまだこの日本人アタッカーに対する関心を失っていないマドリーのクラブ専門サイト『Defensa Central』は、「彼はナチョにとっての頭痛の種だった」「このアジアの攻撃者はソシエダの先制点を挙げ、この試合の決定的な役割を果たした」とポジティブに元マドリーの選手を評している。

 なお、自身の去就について久保は、試合後に「個人的にラ・レアルの人々から必要とされていないのではないかという心配がありましたが、彼らは僕のことを望んでくれており、とても嬉しく思います。来季は100%、チュリウルディンの一員です」と明言している。

 現在は「小さい頃からテレビで観戦し、(アンセムを)を流したりしていました」という憧れのCLへの出場権を獲得することに集中していると語り、「欧州で2年間プレーしてきましたが、一歩前進してこのカップ戦でプレーしたいです」と意気込みを示した。

構成●THE DIGEST編集部

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