これほどの優れたストライカーであるがゆえに、『THE SCOTSMAN』は「セルティックはジレンマを抱え、ファンは不安な夏を迎えることになる」と指摘する。言うまでもなく、他クラブからの引き抜きの可能性だ。「セルティック加入以来、79試合で50ゴールを記録した選手に、欧州中のクラブが注目するのは当然であり、そうしないことは愚かなことだ」と同メディアは綴りながら、その去就について展望を示した。
「見た目は10代後半だが来季途中に29歳になる、セルティックとの契約を2025年まで残す、セルティックにとって最高かつ最も危険な日本人選手の売却にクラブが熱心だとしたら、それは驚くべきことだ。財務状況が健全なセルティックがそうするのであれば、新たな信じられないほどの人材を獲得するか、莫大な移籍金を受け取ることが必要になる」
「セルティックにとっては来季、新たなチャンピオンズ・リーグ(への挑戦)が始まる。選手もクラブも、今季(グループリーグ最下位で敗退)以上の結果を残したいと考えており、古橋にとっても在籍時において唯一ゴールを挙げられていないカップ戦だ。彼が心から慕うセルティックに残留というサポーターが望む決断を下せば、長期的にクラブに留まり、疑いの余地がないクラブのレジェンドになるための進歩が可能になる。これは、小柄な日本のゴールマシンが今後も大勝利とタイトル獲得の祭りをリードすることを保証する」
元セルティック監督のニール・レノンから「間違いなくプレミアリーグ(イングランド)でもやれる」と太鼓判を押された日本人ストライカーは、新たな挑戦に打って出るのか、「ここでプレーし続けたい」と愛情を示したセルティックでクラブ史に残るレジェンドとなる道を選ぶのか。スコットランド・リーグ最高の選手の称号を手にした彼の、今季残り4試合でのプレーとともに、今後の去就からも目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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