ドルトムントといえば、有能な若い選手を国内外から獲得し、主力として数シーズン起用して成長させ、莫大な金額で売却するクラブとしてのイメージが完全に定着。前述の3選手以外では、昨夏にマンチェスター・シティに6000万ユーロ(約90億円)で移籍し、いきなりチーム、個人の両方でタイトルを獲り尽くしたアーリング・ハーランドもそのひとりで、その移籍金額は安すぎるとの指摘もあったが、それでも獲得時の支出と比較すると、4000万ユーロ(約60億円)の利益をドルトムントにもたらしたものである。
クラブの高額移籍(売却)のランキングで、このハーランドを上回る6500万ユーロ(約98億円)で4位につけているのが、2019年にエデン・アザール(→マドリー)の後釜候補としてチェルシーに加入したクリスティアン・プリシッチで、彼の場合はユース年代の2015年に母国アメリカのクラブからドルトムントに入団しており、前述の移籍金はクラブにとって満額が収益となっている。
同額で2018年にアーセナルへ移籍したピエール=エメリク・オーバメヤンも、2013年にサンテティエンヌからドルトムントへ加入した際の移籍金は1500万ユーロ(約23億円)ということで、その差額によるプラスは非常に大きい。なお、英国のサッカー専門サイト『Football Transfers』による同ランキングのトップ10は以下の通りである。
◇ドルトムントの高額移籍(売却)ランキング
1位:ウスマンヌ・デンベレ(→2017年バルセロナ)/1億4000万ユーロ(約210億円)
2位:ジュード・ベリンガム(→2023年マドリー)/1億300万ユーロ(約154億5000万円)
3位:ジェイドン・サンチョ(→2021年マンU)/8500万ユーロ(約128億円)
4位:クリスティアン・プリシッチ(→2019年チェルシー)/6500万ユーロ(約98億円)
4位:ピエール=エメリク・オーバメヤン(→2018年アーセナル)/6500万ユーロ(約98億円)
6位:アーリング・ハーランド(→2022年マンC)/6000万ユーロ
7位:マリオ・ゲッツェ(→2013年バイエルン)/3700万ユーロ(約56億円)
8位:マッツ・フンメルス(→2016年バイエルン)/3500万ユーロ(約53億円)
9位:エンリク・ムヒタリアン(→2016年マンU)/3430万ユーロ(約51億円)
10位:アブドゥ・ディアッロ(→2019年パリSG)/3200万ユーロ(約48億円)
見事なスカウティングと交渉術、そして育成術を誇り、多くの収益を上げることに成功しているドルトムントについて、以前に英国の日刊紙『Mirror』は「その経営モデルは、2005年にクラブが破産に陥った後、必要に迫られて誕生。若い才能の発掘と育成に重点を置く新たなアプローチは、2008年に監督に就任したユルゲン・クロップが実を結ばせた」と解説し、以下のように続けている。
「この哲学は、サー・アレックス・ファーガソンがデイビッド・ベッカム、ニッキー・バット、ポール・スコールズ、ガリーとフィルのネビル兄弟という無名の若手に信頼を寄せたマンUの成功例にインスピレーションを得ているが、ドルトムントが異なるのは、若い選手の才能と野心が一定以上に高まった場合、莫大な利益を得るために売り飛ばすことだ。彼らの生産ラインは持続可能で効果的なものであり、ワールドクラスの選手を量産し続ける間は、誰もがより新鮮な若い才能に取って代わられることになる」
クラブの高額移籍(売却)のランキングで、このハーランドを上回る6500万ユーロ(約98億円)で4位につけているのが、2019年にエデン・アザール(→マドリー)の後釜候補としてチェルシーに加入したクリスティアン・プリシッチで、彼の場合はユース年代の2015年に母国アメリカのクラブからドルトムントに入団しており、前述の移籍金はクラブにとって満額が収益となっている。
同額で2018年にアーセナルへ移籍したピエール=エメリク・オーバメヤンも、2013年にサンテティエンヌからドルトムントへ加入した際の移籍金は1500万ユーロ(約23億円)ということで、その差額によるプラスは非常に大きい。なお、英国のサッカー専門サイト『Football Transfers』による同ランキングのトップ10は以下の通りである。
◇ドルトムントの高額移籍(売却)ランキング
1位:ウスマンヌ・デンベレ(→2017年バルセロナ)/1億4000万ユーロ(約210億円)
2位:ジュード・ベリンガム(→2023年マドリー)/1億300万ユーロ(約154億5000万円)
3位:ジェイドン・サンチョ(→2021年マンU)/8500万ユーロ(約128億円)
4位:クリスティアン・プリシッチ(→2019年チェルシー)/6500万ユーロ(約98億円)
4位:ピエール=エメリク・オーバメヤン(→2018年アーセナル)/6500万ユーロ(約98億円)
6位:アーリング・ハーランド(→2022年マンC)/6000万ユーロ
7位:マリオ・ゲッツェ(→2013年バイエルン)/3700万ユーロ(約56億円)
8位:マッツ・フンメルス(→2016年バイエルン)/3500万ユーロ(約53億円)
9位:エンリク・ムヒタリアン(→2016年マンU)/3430万ユーロ(約51億円)
10位:アブドゥ・ディアッロ(→2019年パリSG)/3200万ユーロ(約48億円)
見事なスカウティングと交渉術、そして育成術を誇り、多くの収益を上げることに成功しているドルトムントについて、以前に英国の日刊紙『Mirror』は「その経営モデルは、2005年にクラブが破産に陥った後、必要に迫られて誕生。若い才能の発掘と育成に重点を置く新たなアプローチは、2008年に監督に就任したユルゲン・クロップが実を結ばせた」と解説し、以下のように続けている。
「この哲学は、サー・アレックス・ファーガソンがデイビッド・ベッカム、ニッキー・バット、ポール・スコールズ、ガリーとフィルのネビル兄弟という無名の若手に信頼を寄せたマンUの成功例にインスピレーションを得ているが、ドルトムントが異なるのは、若い選手の才能と野心が一定以上に高まった場合、莫大な利益を得るために売り飛ばすことだ。彼らの生産ラインは持続可能で効果的なものであり、ワールドクラスの選手を量産し続ける間は、誰もがより新鮮な若い才能に取って代わられることになる」
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