この２人以外は、ほとんどが厳しい評価を下されることになったが、なかでも最低評価の「酷い」を与えられたのが、モナコがリバプールから獲得するのに1500万ユーロ（約23億円）の移籍金を費やした南野拓実だ。リーグ・アン18試合出場（先発出場10試合）で１ゴール・３アシストの成績に終わった日本人選手に対する寸評で同メディアは、まったくの期待外れだったことを強調している。

「高価な補強ということで期待値も高かっただけに、彼は欧州の日本人の中で最も見る者を失望させた選手のひとりとなった。加入当初は、リバプールでは与えられなかったプレー時間を得られたが、ゴールとアシストを記録した８節のS・ランス戦など、散発的に輝きを放つに止まった。９月には様々な役割でプレーするも、ほとんどの場合（日本代表でも）期待外れだったため、すぐにベンチに下げられ、たとえピッチに立っても試合に影響を与えることは少なかった」

　スペインでは、バルセロナの安部裕葵、レアル・マドリーの中井卓大という、Bチームでプレーする選手も評価の対象となっており、前者は「2020年から悩まされているハムストリングスの怪我がいまだ回復していない」、後者は「ピッチにほとんど姿を見せず、カスティージャで２試合（計５分間！）プレーしただけで、U-20日本代表にも招集されなかったため、どのレベルにあるのかを語ることさえ難しい」として、いずれも「評価なし」となった。
  　なお、対象11選手の評価は以下の通り。

久保建英（レアル・ソシエダ／MF・FW）　素晴らしい
柴崎 岳（レガネス／MF）　悪い
橋本拳人（ウエスカ／MF）　及第点
安部裕葵（バルセロナB／MF）　評価なし
中井卓大（レアル・マドリーB／MF）　評価なし
川島永嗣（ストラスブール／GK）　評価なし
鈴木唯人（清水エスパルス→ストラスブール／MF）　評価なし
南野拓実（モナコ／MF・FW）　酷い
伊東純也（スタッド・ドゥ・ランス／MF・FW）　素晴らしい
オナイウ阿道（トゥールーズ／FW）　悪い
植田直通（ニーム→鹿島アントラーズ／DF）　酷い

構成●THE DIGEST編集部

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