現地メディアの報道を見ると、フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』は、「南野はベン・ヤーデルをサポートする役割でプレー」と報じ、「ベン・セギルが欠場した中で、モナコは南野の正確なシュートで先制」「後半になってもモナコが変わらず苦戦する中で、南野が獲得したPKで１点を返した」と、彼に関するプレーに言及した。

『ouest france』紙は、「モナコはとりわけ攻撃面が目立ち、南野とベン・ヤーデルがゴールを決めた」と報道。南野のゴールについては、「（バイエルンGK）スベン・ウルライヒの手の届かない位置にクロスシュートを決めた」と綴り、56分の決定機を「ベン・ヤーデルからパスを受けた南野は素晴らしいシュートを放ったが、ウルライヒが完璧に飛び出して日本人選手の２点目を阻止した」と報じている。
  　モナコの地元メディア『Monaco Tribune』は、ベストプレーヤーに南野を選定し、「インスパイアされた南野は、モナコの２つのゴールに関与。彼は攻撃の中心として素晴らしいプレーを見せ、アディ・ヒュッター監督が指揮を執るようになって以来、自信を持ち、力をつけているようだ。『感触は良かったが、完璧ではなかった』という南野のコメントは、自身に課す要求の高さの表われであり、赤と白のユニホームを着て自身の才能の全てを見せるために努力していることを示している」と称賛した。

　ベン・ヤーデルが性的暴行容疑で告発され、FWブレール・エムボロが十字靱帯断裂で全治約８か月とみられる重傷を負って戦線離脱するなど、多くのアクシデントに見舞われているモナコだが、レッドブル・ザルツブルク時代の恩師の到来で調子が上向きとなってきている南野はチームの救世主となれるか。８月13日のクレルモン戦で幕を開ける新シーズンでの、彼のパフォーマンスには要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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