４位もマンUで一時代を築いたウェイン・ルーニー。エバートン時代に最年少得点記録を樹立し、マンUでは国内外の16タイトル獲得を果たしたストライカーの多才さを表わす記録として、同メディアは彼がプレミアリーグの得点ランキング２位にして、アシストランキングでも３位につけていることを紹介した。

　続いて３位はイングランド・サッカー史に残る代表的なストライカー、アラン・シアラーで、ブラックバーン、ニューカッスルで積み重ねた計260ゴールは、現在でもプレミアリーグの最多記録である。「素晴らしくクリーンなストライカーであり、空中でのプレーも素晴らしかった」と、同メディアはゴールにおける万能ぶりを褒めちぎっている。

　２位にランクインしたのは、トップ10の中では唯一の現役選手であるクリスチアーノ・ロナウド。全てのタイトルを勝ち取り、サッカー史におけるあらゆる得点記録を更新した38歳は、2003年にマンUで偉大なスターへの道を歩み出し、「史上最高の選手のひとりとなった」（同メディア）。ファーガソン監督が「これまで見た中で最もエキサイティングなデビューパフォーマンス」と絶賛した“赤い悪魔”でのスタートから、2009年にレアル・マドリーに移籍するまで、ポルトガル人FWは猛威を振るい続けた。
  　そして、栄えある１位は、アーセナルで２度のリーグ制覇を果たし、４度の得点王に輝いたティエリ・アンリだ。同メディアは、「彼ほど、魅惑的な優雅さと驚異的なパワーの組み合わせによって相手ディフェンダーを恐怖に陥れた選手は他にいない。アーセナルの２度のリーグ優勝の立役者であり、暗黒の日々にチームを引っ張り、自信満々のプレーでイングランド・サッカーを明るく照らした」と絶賛したが、賛辞はなおも尽きなかった。

「しかし、アンリは単なる『ハイベリーの王様』や『一世一代のストライカー』ではない。彼は、アーセン・ヴェンゲルの偉大なチームが繁栄した芸術性を代表している。彼はサッカーを楽しいものとし、上品に、容易に見せ、そして美しさを備えていた。彼は2007年にアーセナルを去ったが、絶頂期のアンリならばプレミアリーグのどの時代でも、どのチームでも成功しただろう」

　トップ10はこのような顔ぶれとなったが、現役選手で今なおプレミアリーグでプレーする選手の最上位はモハメド・サラー（リバプール）の19位。昨季までトッテナムを牽引してきたイングランド代表のエース、ハリー・ケイン（バイエルン）は11位だった。そして、人気ではリーグ史上最高といっても過言ではないであろうデイビッド・ベッカムは26位。ちなみにアジア選手もこのリーグで多くがプレーしたものの、今回のトップ100にはひとりもランクインしていない。

構成●THE DIGEST編集部

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