一方、アーセナルのクラブ専門メディア『PAIN IN THE ARSENAL』は、この一戦における「ガンナーズ」を振り返って「ポジティブな点とネガティブな点」を挙げており、前者については「ガブリエウ・マルチネッリの不発」「存在感のなかったマルティン・ウーデゴー」「機能しなかったプレッシング」という個と組織両面の問題を指摘している。

　対してポジティブな点は２つで、「変わらず相手にとっての脅威となったブカヨ・サカ」、そして「まだ０-１であること」。後者については、前出の『LE FIGARO』紙も言及したパリSGの逸機を、アーセナルにとっては第２戦への希望として捉え、「試合内容では完全に圧倒されていたにもかかわらず、１点差でパリに向かうことができる。（第２戦では）セットプレー１本、あるいはサカの早い時間帯の一発がパリSGのメンタルを崩壊させる可能性だってある」と、逆転突破に期待を寄せた。
 
　ちなみにUEFA公式サイトは、「アーセナルは、欧州カップにおいてホームでの第１戦を落とした後に逆転突破したことが一度もない。これまで５度のケース全てで敗退している」と紹介し、サッカー専門データアカウント『Football Meets Data』のデータ分析による決勝進出予想では、パリSGの78％に対してアーセナルは22％に止まっている。５月７日のリターンマッチでは、両チームにいかなる結末が用意されているだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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