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海外サッカー

バルサが仕掛けた!? 守護神交代へカウントダウン、急速に広まったテア・シュテーゲン不要論と“禁断の”ジョアン・ガルシア獲得計画の裏側

下村正幸

2025.06.05

 一方でジョアン・ガルシアも、移籍するからには無条件のレギュラー待遇は難しいとはいえ、対等に競い合える立場を希望している。

 こうした状況を踏まえ、『SPORT』のイバン・サン・アントニオ記者は、「この2人が共存するのは不可能。一方が加入すれば、もう一方は去らなければならない。そこを誤解すれば、クラブ内に新たな火種を抱えることになる」と警鐘を鳴らす。

 さらに、ジョアン・ガルシアはエスパニョールのサポーターや監督のマノーロ・ゴンサレスらから「禁断の移籍」に対する圧力も受けており、問題をより複雑にしている。バルセロナはこの事情を考慮し、最初から契約解除金を支払う方針で、選手サイドと慎重に交渉を進めてきた。
 
『SPORT』電子版(6月4日付)によれば、バルサはすでにジョアン・ガルシアと合意に達し、契約解除金の支払い準備を進めており、今週末、遅くとも週明けの月曜日(9日)には手続きを完了させたい意向だという。

 ただし、仮に加入が決まったとしても、クラブはもう一つの難題、テア・シュテーゲンの処遇を解決しなければならない。クラブ上層部は、本人がW杯出場を見据え、みずから出場機会を求めて他クラブへの移籍を決断するという“理想的な展開”を期待しているが、果たして思惑通りに進むだろうか。

 この一連の動きの背後には、「バルサはチーム屈指の高給取りをお払い箱にしたいだけ」という経済的な側面を見て取る識者もいる。『SPORT』の副編集長、アルベル・マスノウ氏もそのひとりで、コラムの最後をこう締めくくっている。「バルサはいくら否定しても、依然として財政危機の影響を受けている。テア・シュテーゲンが退団し、ジョアン・ガルシアが加入すれば、給与支出を3分の1に削減できるだろう」

文●下村正幸

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