パリ・サンジェルマン（PSG）の若きアタッカー、デジレ・ドゥエが、チャンピオンズリーグ決勝で一気に欧州の主役に躍り出た。19歳にして頂の舞台で輝きを放ち、今日（６月３日）20歳の誕生日を迎えるドゥエは、インテルを相手に決定的な働きを見せた。

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　バイエルンの本拠地ミュンヘンで行なわれた決勝で、PSGはインテルを圧倒。その口火を切ったのが、ドゥエの冷静なアシストだった。右サイドでの正確なパスからアクラフ・ハキミが先制点を決め、試合の流れは完全にパリ側へ傾く。その後ドゥエ自身も２得点を挙げ、ルイス・エンリケ率いるPSGのゴールラッシュをけん引した。

　この圧巻のパフォーマンスで、ドゥエは文句なしの「マン・オブ・ザ・マッチ」に選ばれ、さらには今季CLの「最優秀若手選手」の称号も獲得。試合前まではバルセロナのラミン・ヤマルが有力と見られていたが、ドゥエは決勝でその評価を覆して見せた。
  　そんな祝福ムードの中、ドゥエは代表戦へと向かう。３月にはフランスA代表デビューを果たしており、今回のUEFAネーションズリーグ・ファイナル４のメンバーにも選出されている。木曜にはスペインとの準決勝が控えており、彼にとっては“特別な相手”との再戦でもある。

　実はドゥエは過去にもスペイン戦を経験している。2021年、U-17代表として２度スペインと対戦し、いずれも敗北。とくに２戦目では０-６の大敗を喫しており、当時の苦い記憶は今でも心に残っている。さらに昨夏のパリ五輪決勝でもスペインと対戦。１-３で迎えた後半終盤、ドゥエの途中出場とともにチームは反撃を開始し、延長戦に持ち込んだが、最終的には敗れている。

　若き才能デジレ・ドゥエが過去の雪辱を果たす舞台は整った。クラブでも代表でも、彼の次なる一歩に欧州中が注目している。

構成●THE DIGEST編集部

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