対して、敗れたスペインのルイス・デ・ラ・フエンテ監督は「勝ったチームは常に“正当な勝者”だ。そして今日、我々は偉大な代表チームを相手に敗れた。90分間、延長戦、PK戦を経て勝利したチームは、まさに正当に勝利を手にしたと言えるだろう。ポルトガルは本当に素晴らしい代表チームだ」と、隣国のライバルを称えている(ポルトガルのスポーツ紙『O JOGO』より)。
そしてスペイン・メディアでは、マドリードのスポーツ紙『MARCA』がスペイン代表の視点から「我々の出来は、浮かれていられるようなものではなかった。ポルトガルはピッチ上の様々な場面で、スペインの創造性を封じる術を知っていた。この決勝に意味があるとすれば、それは『地に足をつける』ということだ。今が良くても、1年後(W杯本大会)には何が起こるか分からない、という現実を思い知らせた」と、この敗戦を「教訓」として位置づけた。
それでも、スペインに対する信頼を失ってはおらず、「今のスペインは、たとえ敗れても信じるに足る根拠を多く持つチームだ。チームから降りたい人は降りればいい――しかし、それは賢明な判断には見えない。NLを軽視している人たちは、ポルトガルがどれだけ喜んでいるか見てみるといい」と指摘している。
また同メディアは、かつてレアル・マドリーで数々の伝説を創成したロナウドにも言及し、「もはや、かつての『獣のようなFW』ではないが、ゴールという点では話は別だ。それは彼の“商標”であり、“所有物”だ。彼にほんの少しでもスペースを与えた瞬間、勝負は終わっていた。昔からそうだったし、今もそうだ。それはキャリアを終えるまで変わらないだろう。負傷で途中交代となった時、観客は総立ちで彼を称えた。伝説に相応しいスタンディングオベーションだった」と称賛した。
続いてバルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、「この決勝戦は、しばしば軽視されがちなこの大会の価値を引き上げるものだった。ポルトガルもスペインも、長いシーズンの終わりに相応しい全力の戦いを見せた。試合後にロナウドが流した涙は、おそらくこれが彼にとって最後の大きな国際タイトルとなるかもしれないという自覚ゆえのものであり、この決勝戦がいかに感情に訴えるものであったかを象徴している」との見解を示している。
最後にスポーツ専門チャンネル『ESPN』は、「ロナウドvsラミン・ヤマル──。この夜は、サッカー界のスターのバトンが一方から他方へと渡る瞬間になると期待されていた」と、年齢差23歳の新旧スター選手の対決が注目されていたことを伝え、「しかし実際には、勝敗が決する決定的な場面で、両者はピッチの外からそれを見守るだけだった」と報じ、この2人について以下のように指摘した。
「ロナウドは41歳になるが、今週ドイツとスペイン相手にゴールを決めたことで、強豪相手でもまだ結果を出せることを証明した。一方のヤマルはすでに『神童』と呼ばれており、W杯ではさらに成長しているだろう。前者は『これまで成し遂げたこと』で、ヤマルは『これからへの期待』で、それぞれ非現実的な期待を背負っている。とはいえ、彼らはひとりで戦う必要はない。今回の決勝が示したように、ポルトガルにもスペインにも、彼らのスターを支えるだけの層の厚さがあるのだ。そして、W杯で頂点へと導く力が」
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ポルトガルがPK戦までもつれた名勝負を制す!ネーションズリーグ決勝ハイライト
そしてスペイン・メディアでは、マドリードのスポーツ紙『MARCA』がスペイン代表の視点から「我々の出来は、浮かれていられるようなものではなかった。ポルトガルはピッチ上の様々な場面で、スペインの創造性を封じる術を知っていた。この決勝に意味があるとすれば、それは『地に足をつける』ということだ。今が良くても、1年後(W杯本大会)には何が起こるか分からない、という現実を思い知らせた」と、この敗戦を「教訓」として位置づけた。
それでも、スペインに対する信頼を失ってはおらず、「今のスペインは、たとえ敗れても信じるに足る根拠を多く持つチームだ。チームから降りたい人は降りればいい――しかし、それは賢明な判断には見えない。NLを軽視している人たちは、ポルトガルがどれだけ喜んでいるか見てみるといい」と指摘している。
また同メディアは、かつてレアル・マドリーで数々の伝説を創成したロナウドにも言及し、「もはや、かつての『獣のようなFW』ではないが、ゴールという点では話は別だ。それは彼の“商標”であり、“所有物”だ。彼にほんの少しでもスペースを与えた瞬間、勝負は終わっていた。昔からそうだったし、今もそうだ。それはキャリアを終えるまで変わらないだろう。負傷で途中交代となった時、観客は総立ちで彼を称えた。伝説に相応しいスタンディングオベーションだった」と称賛した。
続いてバルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、「この決勝戦は、しばしば軽視されがちなこの大会の価値を引き上げるものだった。ポルトガルもスペインも、長いシーズンの終わりに相応しい全力の戦いを見せた。試合後にロナウドが流した涙は、おそらくこれが彼にとって最後の大きな国際タイトルとなるかもしれないという自覚ゆえのものであり、この決勝戦がいかに感情に訴えるものであったかを象徴している」との見解を示している。
最後にスポーツ専門チャンネル『ESPN』は、「ロナウドvsラミン・ヤマル──。この夜は、サッカー界のスターのバトンが一方から他方へと渡る瞬間になると期待されていた」と、年齢差23歳の新旧スター選手の対決が注目されていたことを伝え、「しかし実際には、勝敗が決する決定的な場面で、両者はピッチの外からそれを見守るだけだった」と報じ、この2人について以下のように指摘した。
「ロナウドは41歳になるが、今週ドイツとスペイン相手にゴールを決めたことで、強豪相手でもまだ結果を出せることを証明した。一方のヤマルはすでに『神童』と呼ばれており、W杯ではさらに成長しているだろう。前者は『これまで成し遂げたこと』で、ヤマルは『これからへの期待』で、それぞれ非現実的な期待を背負っている。とはいえ、彼らはひとりで戦う必要はない。今回の決勝が示したように、ポルトガルにもスペインにも、彼らのスターを支えるだけの層の厚さがあるのだ。そして、W杯で頂点へと導く力が」
構成●THE DIGEST編集部
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