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海外サッカー

クラブW杯で番狂わせを演じる南米勢のさらなる快進撃に「決勝トーナメントでも十分に渡り合える」と欧州メディアが太鼓判!

THE DIGEST編集部

2025.06.24

「ブラジル人選手は非常に優れており、競争力がある。彼らは欧州のトーナメントでも十分に戦えるだろう。選手一人ひとりを見れば、欧州のトップチームの方がまだ少し優れているものの、ブラジルのチームも決して劣っていない。もし彼らがCLに出場したら多少苦戦するかもしれないが、ヨーロッパリーグ(EL)のレベルであれば、優勝候補のひとつになれるだろう」

 また同メディアでは、スペインのスポーツ紙『as』のフェルナンド・タベロ記者も、「南米には多くの才能がある。今大会ここまでの勝利は、南米クラブが“将来の宝石”を欧州に輸出するだけの存在ではないことを示している。確かに、大会の条件は欧州勢にとって有利ではなく、過密日程も不利な材料となっているが、それは言い訳にはならない。決勝トーナメントでも、南米は欧州と十分に渡り合えると思う」との展望を示した。

 同氏は「欧州の一部のクラブにとって、この大会は謙虚さを学ぶ良い機会になるかもしれない」とも語っているが、試合に臨む姿勢や本気度・熱量という点で他大陸のチームとは多少の違いがあるというのは、今大会に限ったことではなく、1960年に欧州と南米のクラブが「世界一」の座を争うようになってから、ほぼ変わらぬ傾向で、それが多くの番狂わせを生み出してきた要因のひとつでもある。
 
 もっとも、欧州勢から見れば、やはり今大会における過酷な気候の影響は小さくないようで、ドルトムントを率いるニコ・コバチ監督は、「これは言い訳ではない」とした上で、「この大会では、南半球のクラブが大きなアドバンテージを持っていることが分かる。観客にとっても、信じられないほど暑い。だから、選手がどれだけ厳しいかは想像がつくだろう。日陰で32度なら、直射日光が当たるピッチ内ではさらに3~5度は高くなる。とても厳しい条件だ」と、厳しい状況であることを強調している。

 ちなみに欧州対南米で見ると、かつての「インターコンチネンタル・カップ」では、1980年から2004年まで日本で開催された「トヨタカップ」を含め、43回の対決で南米は22勝21敗で勝ち越し、クラブワールドカップでは2000年(コリンチャンス)の第1回から2005年(サンパウロ)、2006年(インテルナシオナル)と南米勢が開幕から3連勝を飾ったが、2012年のコリンチャンスを最後に、世界一の座からは遠ざかっている。今回、再び重い歴史の扉が開かれるか要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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