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海外サッカー

「受賞が危うくなることはない」クラブW杯V逸でもデンベレがバロンドール最有力候補との声が多数! 一方でブラジルメディアがヤマルを推す理由は!?

THE DIGEST編集部

2025.07.15

「今季のデンベレは、公式戦52試合で35ゴール16アシストという“クレイジー”な数字を残した。途中出場でも鋭さを見せ、ボールを持っていてもいなくても、プレッシングで違いを生み出す。現時点で彼が最有力だと思う。ティティ(ティエリ・アンリ)とも話したが、デンベレは最も完成された選手で、ゴールもアシストもできるし、周囲に混乱を生み出し、守備面でも貢献できる。特にこのレベルの選手で、あれほどチームと連動して動ける選手は珍しい。彼の存在は、チーム全体の働きを楽にしてくれる」

 一方、これに真っ向から反論したのがブラジルの総合サイト『Globo』のカイキ・アンドラージ記者だ。クラブW杯決勝前に「もしパリSGが勝てば、デンベレがバロンドールの最有力候補となるだろう。だが、本来はそうあるべきではない。というのも、バロンドールとは個人のパフォーマンスを表彰するものであり、ヤマルの方がシーズンを通して、より眩しく、より安定していたからだ」と訴えた。

 アンドラージ記者は、「『最強チームの中にいる選手=世界最高の選手』という論理は成立しない。バロンドールの選考基準は『個人のパフォーマンス、決定力、印象的な活躍』『チームの成績とタイトル』『品格とフェアプレー』であり、これに基づいて判断すれば、2024-25シーズンにおいて最も印象的なプレーを見せたのは、ヤマルに他ならない。しかも彼は未成年(7月13日に18歳になったばかり)だ」と力説。数字での比較においてもスペインの神童の優位性を強調する。
 
「バロンドールを『ゴール数+アシスト数』で語るべきではない。ヤマルは55試合で18ゴール21アシストと数字ではデンベレに劣るかもしれないが、試合を創り、ドリブルで打開し、3~4人に囲まれてもカウンターを発動するプレースタイルはより創造的で脅威的だ。むしろ重要な攻撃指標を比較すると、ヤマルの方が際立っている。ゴール期待値などから、彼は与えられたチャンス以上の働きをしており、特にドリブル、球際、フィジカル面の貢献度は圧倒的にデンベレより上だ」

 さらに、「デンベレの数字が目立つのはチーム全体の力による部分が大きい。個人での決定力や主導性では、ヤマルに軍配が上がる」「デンベレが本格的に活躍を見せ始めたのはシーズン後半から」「スペインとフランスの直接対決(ネーションズリーグ準決勝)でヤマルが2ゴールの大活躍を見せたのに対し、デンベレは無得点」と根拠を並べたアンドラージ記者は、「これは決してデンベレを貶めるものではない」と断りを入れたうえで、あらためてヤマルに一票を投じている。

「デンベレがキャリア最高のシーズンを送り、素晴らしいプレーを見せてきたのは確かだ。しかし、かつてジネディーヌ・ジダン、ロナウド、ロナウジーニョといった偉人たちが、必ずしも最多得点や最多タイトルを記録せずともバロンドールを受賞してきたように、純粋なサッカーの輝きを評価すべきである。ヤマルという天才の閃きや創造性が、得点数やチームタイトルの前にかき消されてしまうようなことがあってはならない」

構成●THE DIGEST編集部

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