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海外サッカー

予想通りの展開と意外な結果となった「リバプールvsミラン」、現地メディアが挙げた両チームの収穫、課題とは?

THE DIGEST編集部

2025.07.28

 対して、3日前のアーセナル戦(0-1)では攻撃面で良いところがなかったミランが、同じプレミアリーグの強敵相手に4ゴールを奪ったことで、クラブ専門メディア『sempre milan』は「3つの収穫」を列挙。1つ目には、「シンプルで効果的」なプレーを挙げ、「ミランがはるかに効率的だったことは明白。3つのカウンターから生まれたゴールが、試合を決定づけた」と綴った。

「純粋なストライカーが不在の中、アッレグリ監督は再びレオンを前線で起用し、その背後にクリスチャン・プリシックを配置。この2人が連係し、ボールを保持して押し込んでくるリバプールの高い最終ラインの裏を突く形で、チャンスを創り出した。4点目を除く全ゴールの場面で、同じ戦術が見られた。素早い切り替え、クレバーなパス回し、連係、そして高い決定力──。まさに、シンプルだが効果的であり、アッレグリ監督による戦術的な見事な一手だったと言えるだろう」

「ミランがスクデットを獲得したシーズン(2021-22)や、その翌年にも似たようなスタイルを見せていたことは記憶に新しく、当時もレオンの持ち味を最大限に引き出していた。その点でも、監督交代のスタートとしては順調だ」と同メディアは称賛。ポルトガル代表FWのプレーにも高い評価を下し、今季の復活に期待を寄せている。

「アッレグリ監督は、レオンがチームにとってどれほど重要な存在であるかを明言。また同時に、今季はレオンにとって『本当の実力を示す最後のチャンス』とも言える節目の年だ。今回の試合を見る限り、その期待に応える可能性は十分にある。とくに1点目は圧巻で、角度のないところから利き足ではない左でシュートを決めた。昨季なら、あの場面でも強引に中へ切り込もうとしていただろう」
 
 また、「選手個々が明確な役割を与えられているのも、好調の理由のひとつ。レオンはカウンター攻撃の場面でこそ輝く選手であり、今回のリバプール戦ではそのスタイルに集中できる状況が整っていた。もちろん、毎試合同じ戦術を採れるわけではないが、自信を築くには十分だった」と指摘。ミランの浮沈のカギを握る存在に対して、改めてポジティブな評価と展望を示した。

「ゴールやアシストといった目に見える結果以上に重要なのは、『判断のクオリティー』が明らかに向上した点だ。昨季は『ムラがある』『チャンスを無駄にする』といった評価が多かったものの、今季は『決定的』『躍動的』といった言葉が当てはまるようになるかもしれない」

 また同メディアは、「この試合は、自信の有無がどれほどパフォーマンスに影響するかを証明するものになった」として、2得点のオカフォー、好調なロフタス=チークら、昨季は存在感の薄かった戦力にも賛辞を贈った。とくに後者のイングランド人MFには「アッレグリ体制では、まるで別人のよう。全盛期を思わせるような活躍を見せている」と記述。他の選手についても「適切な役割さえ与えられれば、本来の力を発揮できる。アッレグリ監督は、まさにその環境を整えようとしている」と、指揮官の取り組みを高く評している。

構成●THE DIGEST編集部

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