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Jリーグ・国内

オシムが送る日本へのメッセージ「足りないのは絶対的な自信、真っ当なジャーナリズム、そしてベテランの有効活用だ」

サッカーダイジェスト編集部

2019.11.08

 最近はピッチ外の出来事ばかりが大きく報道されていて、嘆かわしい。メディアがサッカーの本当の面白さを伝えれば、必然的にスタジアムへと足を運ぶ人も増えるはずだ。
ただ、もっとも重要なもの――。それはベテランの有効活用である。海外のトッププレーヤーでも、日本人選手でもいい。百戦錬磨の強者をクラブはもっと重用すべきだ。

 監督やテクニカルトレーナーでもいい。現役時代に豊富な経験を積んだ人をスタッフとして雇って、その経験を選手たちに伝えてもらう。サッカーを熟知している彼らは、必ずや良いサポートをしてくれる。
 日本サッカーは以前よりも大きく成長した。それでも決して驕らない美徳が、日本にはある。その美徳が失われないかぎり、Jリーグはさらに発展していくはずだ。

PROFILE
イビチャ・オシム/ 1941年5月6日、ユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)生まれ。現役時代はFWとしてユーゴスラビア代表などでプレー。引退後に指導者へと転身し、ユーゴスラビア代表を率いて臨んだ1990年ワールドカップではベスト8に導く。その後、パルチザン、パナシナイコス、シュタム・グラーツの監督を歴任し、2003年からジェフ千葉の指揮官に。「考えて走るサッカー」でJリーグを席巻し、2005年にリーグカップを制すと、2006年7月には日本代表監督に就任した。2007年11月16日に脳梗塞で倒れて緊急入院。奇跡的に一命を取り留めたが、日本代表監督を辞任し、2009年1月には自宅があるオーストリアに帰国した。

取材・文●ズドラフコ・レイチ(スポルツケ・ノヴォスティ紙)
協力・翻訳●利根川晶子

※『サッカーダイジェスト』2019年9月26日号より転載。

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