ウェールズのメジャーイベント予選といえば、W杯、EUROともに1960年代から90年代までの幾つかの大会において、「あと1勝」「あと1勝点」「あと1ゴール」に泣いた失意の記憶でもある。
1994年アメリカW杯では、最終のルーマニアに勝てば出場圏内の2位以内確定というところで、後半途中に2-1とするチャンスのPKを得たが、ポール・ボーディン(現U-21代表監督)のシュートはクロスバーを叩き、カーディフのスタジアムはため息に包まれた(最終的に1-2の敗北)。また、EURO2004ではロシアとのプレーオフまで進出し、初戦のアウェーマッチをスコアレスドローで乗り切りながら、リターンマッチを0-1で落とした。
『Wales Online』は「傷、うめき声、涙、苦悩の64年間」と表現しているが、いかにこの期間が苦痛と屈辱に満ちたものであったかが窺い知れる。と同時に、今回のカタール行きへの喜びの大きさも……。それは、本大会への高く厚い壁にはね返されてきたOBも同様であり、ラッシュは自身のSNSにスタンドで狂喜乱舞する様子を投稿し、前述のソーンダースは逆にサッカー専門メディア『talkSPORT』のブースで、試合終了の瞬間、一言も声を発することができなかった。
かつての名守護神サウスオールは、戦前に「64年ぶりのW杯出場がウェールズにとって何を意味するか?」を訊かれると、国民が喜びに包まれ、お祭り気分や解放感が広がることから「ベビーブームが起こる」とユーモアを交えて予想していたが(英国の日刊紙『DAILY STAR』より)、いずれにせよ2022年6月5日はこの国にとって特別なものとなったのは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ウクライナを破りウェールズが64年ぶり2度目の本大会へ
1994年アメリカW杯では、最終のルーマニアに勝てば出場圏内の2位以内確定というところで、後半途中に2-1とするチャンスのPKを得たが、ポール・ボーディン(現U-21代表監督)のシュートはクロスバーを叩き、カーディフのスタジアムはため息に包まれた(最終的に1-2の敗北)。また、EURO2004ではロシアとのプレーオフまで進出し、初戦のアウェーマッチをスコアレスドローで乗り切りながら、リターンマッチを0-1で落とした。
『Wales Online』は「傷、うめき声、涙、苦悩の64年間」と表現しているが、いかにこの期間が苦痛と屈辱に満ちたものであったかが窺い知れる。と同時に、今回のカタール行きへの喜びの大きさも……。それは、本大会への高く厚い壁にはね返されてきたOBも同様であり、ラッシュは自身のSNSにスタンドで狂喜乱舞する様子を投稿し、前述のソーンダースは逆にサッカー専門メディア『talkSPORT』のブースで、試合終了の瞬間、一言も声を発することができなかった。
かつての名守護神サウスオールは、戦前に「64年ぶりのW杯出場がウェールズにとって何を意味するか?」を訊かれると、国民が喜びに包まれ、お祭り気分や解放感が広がることから「ベビーブームが起こる」とユーモアを交えて予想していたが(英国の日刊紙『DAILY STAR』より)、いずれにせよ2022年6月5日はこの国にとって特別なものとなったのは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部
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