同じくバルセロナの『SPORT』紙は、「前半終了間際に並外れた個人プレーが生まれ、日本人選手が素晴らしいシュートを決めた」と報じるとともに、相手チームの目線から「レアレ・アレナではより好調なタケは、アルメリアにとっては“解読不可能”な要素であり、彼の技の展覧会に苦しめられることとなった」とも記している。
  　日刊紙『El Pais』も、同じくアルメリアからの視点で「１人少ないアルメリアは前半残り１分、サン・セバスティアンのチームを抑えるにはどうすればよいかを考え始めたが、久保だけは予測不可能であり、48分に達したところで、ボールを受け、相手守備間のスペースを探し出し、アルメリアのゴールを破った」と報じた。

　バスクの地元紙『noticias de Gipuzkoa』は、「ゴールにおける忘れられないプレー。（中略）ホン・パチェコの素晴らしいパスを受け、日本人選手は素晴らしいフェイントで壁を崩した後、稲妻のようなシュートをゴール左上隅に叩き込んだ」と決勝ゴールを絶賛し、さらに以下のようにこの背番号14へ賛辞を贈り続けた。

「久保は男だ。ジョゼ・モウリーニョの言葉を借りれば、『スペシャル・ワン』だ。彼は『チュリウルディン』の王様であり、ここまでヨーロッパリーグ止まりのクラブの歴史を変え、CL出場に手を届かせようとしている。ラ・レアルの素晴らしい違いを生み出す要素であり、違いそのものである。今季最高の補強だが、大多数のファンは当初、それを間違った契約だと考えていた――」

　同メディアはまた、10点満点の採点で久保に単独最高となる「９」を与え、この試合の「ベストプレーヤー」に選定。「この日本人選手には、もうこれ以上の形容詞や誉め言葉は必要ない。今季のベストプレーヤーであり、絶対的な違いを有し、全ての責任を背負ってチームの攻撃のほとんどを牽引することができる。絶妙なフェイントで象徴的なゴールを決め、後半も２ゴールを追加する可能性があった。絶え間ない危険を相手チームに与えた」と、寸評も終始ポジティブなものとなった。

　同じく採点「９」で、チーム最高評価を下したサッカー専門サイト『El Desmarque』は、「この試合の最優秀選手。彼はゴールを決め、その後も得点機を迎えた。日本人選手にとって、この試合は“リサイタル”であり、おそらくは今季最高のプレーだった」と、こちらも寸評は賛辞に満ちている。

　さらには、「我が人生の久保。何という試合の、何というゴール！　チュリウルディンの全てのファンを楽しませる“キャラクター”として、昨夏にチームに到来してくれて良かった。さらに、彼は大爆発し、期待されていたことを全て実践して素晴らしい時間を過ごしている。そして今回のゴールは、CL出場の価値があるものだった。（ローマ字表記で）アリガトウゴザイマス」と、賛辞だけでなく、感謝の言葉まで贈ったのだった！

構成●THE DIGEST編集部
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