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海外サッカー

移籍報道が過熱する久保建英、 バルサ、マドリー、ソシエダの3人の担当記者が考える“理想”の「ステップアップ先」と「移籍のタイミング」は?

THE DIGEST編集部

2023.11.09

 スペインの大手スポーツ紙『アス』のバルサ番記者、フアン・ヒメネス氏もレカルデ記者と同様の見解を示す。

「タケはソシエダで活躍するまで、レンタル移籍を繰り返してきた。マジョルカはまだしも、ビジャレアルとヘタフェへの移籍は成功とは言えなかった。その時に思うように試合に出られない苦しみを味わっただけに、次の移籍先を考える時も、当然、出場機会を得られるチームかどうかを重要視するはずだ」

「バルサの右サイドにはラフィーニャに加えて、ラミネ・ヤマルが台頭した。マドリーもロドリゴとフェデリコ・バルベルデという、タイプの異なる実力者とポジション争いを繰り広げなければならない」
 
「スペイン国外のリーグに目を向けると、豊富な資金を持つクラブが揃うプレミア勢が真っ先に候補に挙がる。ただタケはスペインの生活、スペインのフットボールに完全に適応している」

「将来的には、プレースタイルの類似性を指摘されるダビド・シルバにとってのシティのようなチームに巡り合える可能性もあるが、せっかくソシエダで理想の環境に出会い、キャリアを再び軌道に乗せることができたのだから、移籍のタイミングは今ではないだろう」

「来夏はオファーが殺到するだろうが、聡明なタケのことだ。そうしたこれまでの経験を踏まえて冷静な決断を下すはずだ」

 現地ではマドリーへの復帰の話も盛んに取り沙汰されているが、3人のスペイン人記者の見解は、現実に即した冷静なものだった。そして久保自身も、現在は周囲の喧騒に意を介さず、シーズンに集中している。ヒメネス記者は最後にこう付け加えている。

「きっとタケは、今プレーするのが楽しくて、移籍のことなど眼中にないはずだよ」

文●下村正幸

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