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海外サッカー

78歳で逝去した皇帝ベッケンバウアーに国内外から弔意と感謝、賛辞が続々!「リーガの真の象徴」「攻撃的なDFを創り上げた」

THE DIGEST編集部

2024.01.10

 ともにバイエルン、代表のシンボルで、また盟友でもあったカール=ハインツ・ルムメニゲは「人格者として、全ての人々から大きな敬意を払われた。フランツの前では、誰もが平等だったからだ」とコメント。皇帝の下でキャプテンとして90年の世界制覇に貢献したローター・マテウスは「体調が良くないことは分かっていたが、ショックは大きい。彼の死は、サッカーにとって、そしてドイツ全体にとっての損失だ」と悔やみ、同大会でFWだったルディ・フェラーは「彼の卓越した指導なしにタイトルは獲得できなかった」と振り返る。

 選手、監督の両方でW杯を制した3人目の人物である現フランス代表監督のディディエ・デシャンは「サッカー界の巨人(ザガロ、ベッケンバウアー)とともに名を連ねることができたのは非常に光栄なことだ。そして、その喜びと同じぐらい、今の私の悲しみは大きい」と、偉大な先達の相次ぐ死を惜しんだ。

 ちなみに現ドイツ代表監督のユリアン・ナーゲルスマンは、大先輩の功績のひとつとして「リベロの役割に対する彼の解釈がゲームを変えた。その役割とボールとの“友情”が、彼を文字通り『自由な人間』たらしめた」とテクニカル面に言及したが、フランスの“将軍”ミシェル・プラティニも「フランツはクリエイターでありオーガナイザーとして最後尾に位置し、そこから40ヤードのパスを送り続けた最初の選手だった。彼はゴールを決める方法を知っており、攻撃的なDFを創り上げた」と語っている。
 
 最後に、ベッケンバウアーとはマルセイユで「素晴らしい関係」を構築したという元フランス代表DFで、浦和レッズでもプレーしたバジール・ボリは、「ペレに続いて、サッカー界のシンボルが去ってしまった」と恩師の死を悲しみ、このドイツ人指揮官によって自身が得点力のあるCBとして大きく成長できたと感謝。また、当時のベッケンバウアーのアシスタントであるホルガー・オジェクと浦和で共闘したことにも言及し、「私が日本に行くことができたのも、フランツのおかげだ」と明かした。

 多くの栄光を手にし、人々の尊敬を勝ち取ってきたベッケンバウアーがサッカー界に残した多くの功績に敬意と感謝を示すとともに、彼の冥福を祈りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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