すでに先行予約を受け付けているYASUDAの最新モデルは、木型と金型がどちらも一新されている。狙いのひとつに軽量化があり、前作までと比べると60グラム軽くなる。
「たしかに履いてしまえば、わかりません。でも、こうやって持つと、ぜんぜん違います」
代表取締役の佐藤は、最新モデルのサンプルを手にしたまま話を続ける。
「今回変えたのは、木型や金型だけではありません。それこそすべてです」
理由は、明らかだろう。
「応援してくださるファンの皆様に、よく言われます。今度こそヤスダを潰さないでくれよって」
生き残っていくためには、変化も必要だ。プロダクトディレクターの寺久保要は、「進化」という言葉を使う。
「昔ながらのヤスダのスパイクに、進化した素材や製法をいかに採り入れて、今のニーズに合わせた製品を作っていくか。ソールに使う樹脂や、ソールとアッパーを貼り付ける接着剤も進化しています」
試行錯誤の結果、到達したのが最新モデルで、ヤスダらしさを大切にしながら、細部にまでこだわり、進化を遂げていると言う。
代名詞のオールカンガルーレザーにも、改良を施している。基本はカンガルーレザーのまま、靴ひもで擦れて摩耗しやすいベロ(シュータン)の素材は、より耐久性の高い牛革にした。ベロの内側と靴底(インソール)のかかと寄りは、滑り止めの機能を持つ豚革に素材を変更している。コストを考えても、高級品のカンガルーレザーを減らしたほうが原価は下がる。原価が下がった分、商品価格を安くできる。
履き口周りには、ローバックスタイルを採用した。
「最近の主流は、かかとを高くして、アキレス腱まで覆うスタイルですが……」
寺久保は、だからこそ、かかとを低くしたのだと話を続ける。
「かかとが高いと、足首までスポッと入ります。だからホールド感があって良いと評価する人も、逆にアキレス腱に当たって痛いと訴える人もいるんです」
「たしかに履いてしまえば、わかりません。でも、こうやって持つと、ぜんぜん違います」
代表取締役の佐藤は、最新モデルのサンプルを手にしたまま話を続ける。
「今回変えたのは、木型や金型だけではありません。それこそすべてです」
理由は、明らかだろう。
「応援してくださるファンの皆様に、よく言われます。今度こそヤスダを潰さないでくれよって」
生き残っていくためには、変化も必要だ。プロダクトディレクターの寺久保要は、「進化」という言葉を使う。
「昔ながらのヤスダのスパイクに、進化した素材や製法をいかに採り入れて、今のニーズに合わせた製品を作っていくか。ソールに使う樹脂や、ソールとアッパーを貼り付ける接着剤も進化しています」
試行錯誤の結果、到達したのが最新モデルで、ヤスダらしさを大切にしながら、細部にまでこだわり、進化を遂げていると言う。
代名詞のオールカンガルーレザーにも、改良を施している。基本はカンガルーレザーのまま、靴ひもで擦れて摩耗しやすいベロ(シュータン)の素材は、より耐久性の高い牛革にした。ベロの内側と靴底(インソール)のかかと寄りは、滑り止めの機能を持つ豚革に素材を変更している。コストを考えても、高級品のカンガルーレザーを減らしたほうが原価は下がる。原価が下がった分、商品価格を安くできる。
履き口周りには、ローバックスタイルを採用した。
「最近の主流は、かかとを高くして、アキレス腱まで覆うスタイルですが……」
寺久保は、だからこそ、かかとを低くしたのだと話を続ける。
「かかとが高いと、足首までスポッと入ります。だからホールド感があって良いと評価する人も、逆にアキレス腱に当たって痛いと訴える人もいるんです」