女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「ナショナルバンク・オープン」(7月27日~8月7日/カナダ・モントリオール/ハードコート)は現地7日に大会最終日を迎え、シングルス決勝に元世界ランキング1位の大坂なおみ(現49位)が登場。本戦ワイルドカード(主催者推薦)で参戦したノーシードのビクトリア・エムボコ(カナダ/同85位)と対戦したが、6-2、4-6、1-6で敗れ、残念ながら出産後初のツアー優勝はならなかった。
27歳の大坂がナショナルバンクOPに出場するのは2年連続6度目。今大会は1回戦で予選勝者のアリアナ・アルスノー(カナダ/同515位)に快勝すると、2回戦ではリュドミラ・サムソノワ(ロシア/同16位)に逆転勝ち。以降も3回戦で元5位のエレナ・オスタペンコ(ラトビア/同26位)、4回戦で元11位のアナスタシア・セバストワ(ラトビア/同386位)、準々決勝で元3位のエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/同13位)と実力者を連破し、準決勝ではトップ20選手のクララ・タウソン(デンマーク/同19位)に6-2、7-6(7)で勝利して決勝へ駒を進めていた。
大坂が決勝で対峙したのは現在キャリアハイの85位につけているエムボコ。下部のITFツアーで今季開幕から22連勝をマークし、今大会はソフィア・ケニン(アメリカ/同27位)、ココ・ガウフ(アメリカ/同2位)、エレーナ・ルバキナ(カザフスタン/12位)の3人の四大大会優勝経験者を破る怒涛の快進撃を演じてきた地元カナダ期待の18歳だ。ルバキナとの準決勝で転倒して右手首を痛めたが、決勝には予定通り出場。大坂とエムボコは今回がツアー初顔合わせとなった。
注目の立ち上がり、オープニングゲームをキープした大坂は直後の第2ゲームをブレークして早々に先行し、その後はブレークバックを許さず5-2とリードを広げる。迎えた第8ゲームでも大坂がエムボコの度重なるミスに乗じて2度目のブレークを獲得し、38分で第1セットを先取した。
第2セットは一転してシーソーゲームに。両者ともにブレーク直後のサービスゲームで精彩を欠き、第5ゲームまでは互いに1度もキープできず。しかし第6ゲームでエムボコがホームの大声援の後押しを受けてこのセット初のキープを果たすと、対する大坂は苛立ちから打ち急ぎのミスを連発し、第7ゲームで4度目のブレークを献上。第8ゲームでブレークを1つ返したものの、エムボコの2度目のサービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームではブレークバックできず、接戦の末に1セットオールに持ち込まれた。
勝負のファイナルセットでも大坂は冷静さを取り戻すことができなかった。立ち上がりからストローク戦でのミスが多発。第2セット同様4度のブレークを喫し、2時間5分で悔しい逆転負けとなった。
惜しくも21年全豪オープン(四大大会)以来約4年半ぶり8度目のツアータイトルを逃した大坂。それでも今回の準優勝により大会後に更新される世界ランキングで22年1月以来となるトップ30返り咲きが確定した。この後出場する「シンシナティ・オープン」(8月7日~18日/アメリカ・シンシナティ/WTA1000)でも活躍を期待したい。
文●中村光佑
【動画】大坂なおみVSエムボコの「ナショナルバンク・オープン」決勝ハイライト
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27歳の大坂がナショナルバンクOPに出場するのは2年連続6度目。今大会は1回戦で予選勝者のアリアナ・アルスノー(カナダ/同515位)に快勝すると、2回戦ではリュドミラ・サムソノワ(ロシア/同16位)に逆転勝ち。以降も3回戦で元5位のエレナ・オスタペンコ(ラトビア/同26位)、4回戦で元11位のアナスタシア・セバストワ(ラトビア/同386位)、準々決勝で元3位のエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/同13位)と実力者を連破し、準決勝ではトップ20選手のクララ・タウソン(デンマーク/同19位)に6-2、7-6(7)で勝利して決勝へ駒を進めていた。
大坂が決勝で対峙したのは現在キャリアハイの85位につけているエムボコ。下部のITFツアーで今季開幕から22連勝をマークし、今大会はソフィア・ケニン(アメリカ/同27位)、ココ・ガウフ(アメリカ/同2位)、エレーナ・ルバキナ(カザフスタン/12位)の3人の四大大会優勝経験者を破る怒涛の快進撃を演じてきた地元カナダ期待の18歳だ。ルバキナとの準決勝で転倒して右手首を痛めたが、決勝には予定通り出場。大坂とエムボコは今回がツアー初顔合わせとなった。
注目の立ち上がり、オープニングゲームをキープした大坂は直後の第2ゲームをブレークして早々に先行し、その後はブレークバックを許さず5-2とリードを広げる。迎えた第8ゲームでも大坂がエムボコの度重なるミスに乗じて2度目のブレークを獲得し、38分で第1セットを先取した。
第2セットは一転してシーソーゲームに。両者ともにブレーク直後のサービスゲームで精彩を欠き、第5ゲームまでは互いに1度もキープできず。しかし第6ゲームでエムボコがホームの大声援の後押しを受けてこのセット初のキープを果たすと、対する大坂は苛立ちから打ち急ぎのミスを連発し、第7ゲームで4度目のブレークを献上。第8ゲームでブレークを1つ返したものの、エムボコの2度目のサービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームではブレークバックできず、接戦の末に1セットオールに持ち込まれた。
勝負のファイナルセットでも大坂は冷静さを取り戻すことができなかった。立ち上がりからストローク戦でのミスが多発。第2セット同様4度のブレークを喫し、2時間5分で悔しい逆転負けとなった。
惜しくも21年全豪オープン(四大大会)以来約4年半ぶり8度目のツアータイトルを逃した大坂。それでも今回の準優勝により大会後に更新される世界ランキングで22年1月以来となるトップ30返り咲きが確定した。この後出場する「シンシナティ・オープン」(8月7日~18日/アメリカ・シンシナティ/WTA1000)でも活躍を期待したい。
文●中村光佑
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