間もなく開幕する今季最後の四大大会「全米オープン」(8月24日~9月7日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の女子シングルスに出場する元世界ランキング1位の大坂なおみ(現25位)が大会開幕前の記者会見に応じ、先月に出場した「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール/WTA1000)の決勝戦後の表彰式における自身の手短なスピーチが多くの批判を浴びたことについて言及した。
これまでに最高峰の四大大会で4度の優勝を経験し、うち2勝を全米オープンで手にしている27歳の大坂。モントリオールでは1回戦でアリアナ・アルスノー(カナダ/大会時515位)に快勝すると、以降はリュドミラ・サムソノワ(ロシア/同16位)、エレナ・オスタペンコ(ラトビア/元5位/同26位)、アナスタシア・セバストワ(ラトビア/元11位/同386位)、エリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/元3位/同13位)、クララ・タウソン(デンマーク/同19位)と実力者を連破して決勝へ進出。最後は地元カナダ期待の18歳ビクトリア・エムボコ(同85位)に6-2、4-6、1-6で敗れたものの完全復活の兆しを見せた。
ところが決勝戦後の表彰式で大坂は敗戦の動揺を隠せず、涙ながらにした準優勝者のスピーチはわずか15秒ほどで終了。その中で勝者のエムボコを称える言葉はなく、大会主催者などへの感謝を述べるだけにとどまったため、各方面から批判を浴びていた。
その後の記者会見を欠席した大坂は、大会終了後に文書でコメントを発表し、そこで初めて「彼女は本当に素晴らしいプレーをしたと思います」とエムボコを祝福。一方で物議を醸した表彰式のスピーチについては「祝福の言葉をかけるのをすっかり忘れていました」と釈明していた。
大坂は今回の会見で自身のスピーチが糾弾されたことについてこう言及している。
「その件については言葉にするのが難しいですが、実のところ私自身はどう報じられていたかはよくわかりません。ただ人から“こういう風に報じられているかもしれない”というメッセージを受け取っただけでした」
「後で彼女(エムボコ)とはしっかりと話をしました。彼女はまだ若いし、もし私の発言が彼女の大きな成功に影響してしまったら本当に嫌だなと思っていたのです。でも彼女は“特に影響はなかったし、祝福の言葉がなかったことも全く気付かなかった”と言ってくれて、本当に安心しました。彼女がとても優しい子だということがうれしかった一方で、より申し訳ない気持ちにもなりました」
その上で大坂は「あの時は“できるだけ早くスピーチを終えたい”と思っていて、色んなことを忘れてしまっていました」と再度釈明。「人前で話すのは苦手なので、決勝戦の前にスピーチでどういう風に話すかを事前に書き留めておこうかとも一瞬思ったのですが、今回の件でもう少しそういった自分の直感に従った方がいいという教訓を得られました。今後は必ず相手に祝福の言葉を伝えるようにしようと思います」と反省を次に生かす意欲を示した。
なお大坂は今回の全米オープンに第23シードで出場。1回戦では世界99位のグリート・ミネン(ベルギー)と対戦する。
文●中村光佑
【動画】大坂VSエムボコの「ナショナルバンク・オープン」決勝ハイライト
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ところが決勝戦後の表彰式で大坂は敗戦の動揺を隠せず、涙ながらにした準優勝者のスピーチはわずか15秒ほどで終了。その中で勝者のエムボコを称える言葉はなく、大会主催者などへの感謝を述べるだけにとどまったため、各方面から批判を浴びていた。
その後の記者会見を欠席した大坂は、大会終了後に文書でコメントを発表し、そこで初めて「彼女は本当に素晴らしいプレーをしたと思います」とエムボコを祝福。一方で物議を醸した表彰式のスピーチについては「祝福の言葉をかけるのをすっかり忘れていました」と釈明していた。
大坂は今回の会見で自身のスピーチが糾弾されたことについてこう言及している。
「その件については言葉にするのが難しいですが、実のところ私自身はどう報じられていたかはよくわかりません。ただ人から“こういう風に報じられているかもしれない”というメッセージを受け取っただけでした」
「後で彼女(エムボコ)とはしっかりと話をしました。彼女はまだ若いし、もし私の発言が彼女の大きな成功に影響してしまったら本当に嫌だなと思っていたのです。でも彼女は“特に影響はなかったし、祝福の言葉がなかったことも全く気付かなかった”と言ってくれて、本当に安心しました。彼女がとても優しい子だということがうれしかった一方で、より申し訳ない気持ちにもなりました」
その上で大坂は「あの時は“できるだけ早くスピーチを終えたい”と思っていて、色んなことを忘れてしまっていました」と再度釈明。「人前で話すのは苦手なので、決勝戦の前にスピーチでどういう風に話すかを事前に書き留めておこうかとも一瞬思ったのですが、今回の件でもう少しそういった自分の直感に従った方がいいという教訓を得られました。今後は必ず相手に祝福の言葉を伝えるようにしようと思います」と反省を次に生かす意欲を示した。
なお大坂は今回の全米オープンに第23シードで出場。1回戦では世界99位のグリート・ミネン(ベルギー)と対戦する。
文●中村光佑
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