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海外テニス

大坂なおみが全米オープン初戦に勝利! 粘る相手を振り切り「前向きな気持ちを保とうと努力した」<SMASH>

中村光佑

2025.08.27

全米オープン1回戦で106位のミネンを下し、3度目の優勝に向け好発進した大坂なおみ。(C)Getty Images

全米オープン1回戦で106位のミネンを下し、3度目の優勝に向け好発進した大坂なおみ。(C)Getty Images

 テニス四大大会「全米オープン」は現地8月26日に大会3日目を迎え、女子シングルス1回戦に第23シードで元世界ランキング1位の大坂なおみ(現24位)が登場。ノーシードのグリート・ミネン(ベルギー/同106位)を6-3、6-4で下し、2回戦進出を決めた。

 27歳の大坂は全米前哨戦の「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール/WTA1000)で準優勝を飾り、約3年半ぶりにトップ30に復帰。名将パトリック・ムラトグル氏(フランス/55歳)とのコーチ契約解消後にチームに招聘したトーマス・ビクトロウスキ氏(ポーランド/44歳)との新タッグで早くも結果を残した。

 その大坂が全米オープンに出場するのは2年連続9度目。2018年と20年には優勝を飾っている。5年ぶり3度目の優勝を目指す今大会にはシード選手として参戦し、1回戦では23年10月にキャリアハイ59位を記録した28歳のミネンとの対決を迎えた。ちなみに両者は昨年4月のマドリード・オープン(クレー/WTA1000)1回戦で1度だけ対戦しており、この時は大坂が6-4、6-1で勝利している。

 この日はラメをあしらった全身真っ赤なウェアで試合に臨んだ大坂。立ち上がりこそ硬さが見られたが、第3ゲームで初のブレークポイントを取得し、最後は鋭いバックハンドのクロスでチャンスをものにして先行する。

 直後の第4ゲームで相手の攻撃的なプレーに対応できずブレークバックを献上したものの、3-3で迎えた第7ゲームでは大坂が丁寧なショットでポイントを重ね、相手の絶妙なドロップショットにギリギリで追いつく好プレーも見せて再びブレークに成功。第9ゲームでもミネンの度重なるミスに乗じて3度目のブレークを果たし、第1セットを先取した。
 
 第2セットも序盤の第2ゲームで大坂がブレーク。しかし直後の第3ゲームで計6度のデュースの末にブレークバックを許して追いつかれると、その後も大坂はミスを修正できず、第7ゲームでもサービスダウンしてリードを奪われる。

 それでも何とか落ち着きを取り戻し、第8ゲームでは大坂が立て続けにラリー戦を制してすぐにブレークバック。そして迎えた第10ゲームでも大坂が見事なバックのダウンザラインのウィナーを決めるなどストローク戦で主導権を握ってブレークを奪い、1時間23分で粘る相手を振り切った。

 勝利後のオンコートインタビューで大坂は思い出のニューヨークを「まさに自分の故郷」と表現し、「ここでプレーをすると、本当に自分のホームグラウンドのように感じられます。ここに来てくださった皆さんに感謝しています」とコメント。その上で「とても緊張していましたが、できるだけ前向きな気持ちを保とうと努力しました」と試合を振り返った。

 2回戦では現在キャリアハイの47位につける23歳のヘイリー・バプティスト(アメリカ)と対戦する大坂。次戦も奮闘を期待したい。

文●中村光佑

【動画】大坂なおみがミネンを破った全米オープン1回戦ハイライトと、勝利後のオンコートインタビュー

【画像】大坂なおみはじめ、2025全米オープンを戦う女子トップ選手たちの厳選フォト

【関連記事】大坂なおみ、多くの批判を浴びた“15秒スピーチ”を振り返り「次は必ず相手を祝福する」と反省<SMASH>
 
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